プレスリリース

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山口県立萩美術館・浦上記念館
展示スケジュールのご案内
2022年度 夏季開催の各展覧会のご紹介

山口県立萩美術館・浦上記念館(山口県萩市平安古町586-1)にて、7月に開催スタートする「尾形月耕の美人画」ほか夏季に開催中の各展覧会、および浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介する「特選鑑賞室」(7月~9月)のご案内です。当館は、浮世絵、東洋陶磁、陶芸・工芸を専門とする美術館です。山や海に囲まれ、自然豊かで風光明媚な山口県萩市にあり、歴史情緒あふれる城下町の景観なども魅力的なこの地に、萩市出身の実業家、浦上敏朗(うらがみとしろう 1926-2020)氏の寄贈を契機として1996年10月に開館しました。本館の建築は、丹下健三・都市・建築設計研究所の設計によるものです。

尾形月耕「美人花競 秋海棠」 大判錦絵 明治20年代 (1887~1896)

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山口県立萩美術館・浦上記念館では、7月から開催の夏季の展覧会として、〈浮世絵〉の展示 「尾形月耕の美人画」のほか、浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介する「特選鑑賞室」(7月~9月)、春季より継続開催中の各展のご紹介、および特別展示のお知らせです。ぜひ、皆様の媒体にて、広くご紹介のほどお願い申し上げます。
各展覧会や当館のご紹介にあたっては、当サイトより広報用画像をお申込みいただけます。※特別展示については、別途お問い合わせください。

2022年度 夏季開催のコレクション展示のご紹介


「尾形月耕の美人画」会期:2022年7月26日(火)~8月28日(日)
会場:展示室1 〈浮世絵〉
錦絵の終焉期に活躍した尾形月耕(おがたげっこう 1859~1920)は、絵を独学で学び輸出用工芸品の下絵職人などを経た後、雑誌の挿絵画家として活躍を開始しました。新たな大衆メディアである新聞挿絵では水野年方(1866~1908)とともに双璧として人気を分かちます。
錦絵では、日本画風の淡い彩色の美人画や歴史画を大作のシリーズで発表しました。肉筆画も手がけて日本美術協会、各博覧会などに出品し、明治31年(1898)創立の日本美術院に参加して同人となり、町絵師から日本画家へと転身していきました。今回は尾形月耕の美人画を中心にご覧いただきます。

画像説明
尾形月耕「美人花競 秋海棠」 大判錦絵 明治20年代 (1887~1896)

浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介する「特選鑑賞室」7月~9月世界的に著名な葛飾北斎(1760~1849)や歌川広重(1797~1858)の代表作をはじめ個性あふれる風景画を当館が所蔵する浮世絵版画の名品から毎月1点ずつご覧いただきます。
令和4年度のテーマは、江戸時代後期に流行した風景画です。これらの作品は、日本絵画に特有の表現技法だけでなく、遠近法や陰影法などの表現技法や舶来の絵具など、西洋絵画の影響が認められる点が特徴です。

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(画像左)【7月】溪斎英泉 「木曾路駅 野尻 伊奈川橋遠景」 天保6~7年(1835~1836)頃 横大判錦絵
『木曽海道六十九次』は、絵師が渓斎英泉から歌川広重、版元が保永堂から錦樹堂と変わり71図で完結しました。伊奈川の急流に架かる伊奈川橋は、橋脚のない反橋。幾何学的な水や橋の表現に北斎の影響が指摘されます

(画像中)【8月】葛飾北斎 「富嶽三十六景 甲州三坂水面」 天保2~5年(1831~1834) 横大判錦絵
葛飾北斎が 富士山の 諸相を描いた『 富嶽三十六景』は浮世絵の代表作。本図は河口湖に映る逆さ富士。岩肌が見える夏の富士山だが、湖水の影は山頂に雪を頂く冬景色。さらに位置は点対称にずれており、見る者を驚かせます。

(画像右)【9月】葛飾北斎 「富嶽三十六景 凱風快晴」 天保2~5年(1831~1834) 横大判錦絵
「赤富士」と俗称され最も有名な富士山図。凱風は初夏のそよ風のこと。夏から秋の早朝に見られるという富士山が赤く染まる現象を、北斎はシンプルな形と彩色によって、神秘的で堂々たる山岳風景画に昇華させています。

夏季に開催中の、その他のコレクション展示のご案内
「水野年方」
会期:2022年6月21日(火)~7月24日(日) 会場:展示室1〈浮世絵〉
「世界を魅了したやきもの 青花磁器」
会期:2022年4月12日(火)~8月28日(日) 会場:展示室2 〈東洋陶磁〉
「陶-創造の逸脱力」
会期:2022年3月15日(火)~12月18日(日) 会場:展示室7 〈陶芸〉
「止原理美展-現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ大賞受賞記念」
会期:2022年5月17日(火)~12月18日(日) 会場:展示室8 〈陶芸・工芸〉
◎各展詳細は、「2022年度 春季開催の各展覧会のご紹介」よりご確認ください。

コレクション展示のほかに、特別展も開催されます。

日本工芸会陶芸部会50周年記念展
未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展会期:2022年7月2日(土)〜2022年8月28日(日) 【 オンライン・プレスリリースはこちら 】

蒐集家 浦上敏朗の眼 浮世絵・やきもの名品展会期:2022年9月10日(土)~11月13日(日)特別展については、追って詳細をご案内いたします。


山口県立萩美術館・浦上記念館について

当館は、萩市出身の実業家、浦上敏朗(うらがみとしろう 1926-2020)氏が収集した浮世絵、東洋陶磁などの寄贈を契機に1996年に開館しました。2010年には、400年の歴史を有する萩焼をはじめとする陶芸の振興を目的に新たに陶芸館を増築。歌川広重、葛飾北斎、歌川国芳らの浮世絵版画約5,500点のほか、中国・朝鮮などの東洋陶磁約600点、近現代の陶芸・工芸作品約800点(2022年3月現在)を収蔵し、外国人観光客向旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、日本三名橋のひとつ「錦帯橋」と並び、山口県内最高ランクの二つ星の観光施設として紹介されました。
当館に隣接する江戸時代の情緒を色濃く残す萩城下町は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する資産の一つです。丹下健三氏の設計による当館本館と陶芸館(金子信建築事務所の設計により2010年に増設)の間には藍場川が流れ、館内からは庭園に設置された野外彫刻や指月山など自然の景観の眺めもご堪能いただけます。
当館では常時、「浮世絵」「東洋陶磁」「陶芸・工芸」の展示を開催するほか、「特選鑑賞室」では、当館が所蔵する浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介しています。
◎当館の施設画像は こちらから ご確認いただけます。

画像説明
浮世絵、東洋陶磁、陶芸・工芸を専門とする山口県立萩美術館・浦上記念館。本館は、丹下健三氏の設計による。本館と陶芸館の間には藍場川が流れる。浮世絵展示室は、1か月毎に展示替えが行われる。

開催概要

会場 山口県立萩美術館・浦上記念館
住所 758-0074 山口県萩市平安古町586-1 Google Map
時間
9:00〜17:00(最終入場時間 16:30)
休館日
月曜日(祝日・休日・第一月曜日は開館)、祝日・休日で開館した月曜日の翌平日、年末年始、展示替え期間
※展覧会によって変更されることがあります。
観覧料
一般300(240)円、学生200(160)円
70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、 特別支援学校に在学する生徒は無料です。
※( )内は20名以上の団体料金です。
※特別展示は展覧会によって観覧料が異なります。
特別展示についての詳細は、公式サイトをご確認ください。
※身体障害者手帳、戦傷病者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を所持されている方および、その介護者(1名)は無料です。
TEL 0838-24-2400
URL
【山口県立萩美術館・浦上記念館|公式サイト】
https://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/
SNS
アクセス[新山口駅から]
・直行バス「スーパーはぎ号」(約60分)で萩・明倫センター下車、徒歩約5分
・防長バス(約90分)で萩バスセンター下車、徒歩約12分
[山口宇部空港から][萩・石見空港から]
・萩近鉄タクシー(乗合タクシー)約70~80分(利用前日までに要予約)
[JR山陰本線]
・JR萩駅から萩循環まぁーるバス(西回り)約30分
・JR東萩駅から萩循環まぁーるバス(東回り)約30分
・JR玉江駅から徒歩約20分
[自動車]
・「中国自動車道」美祢東JCT経由、「小郡萩道路」絵堂ICから約20分
・「山陰自動車道」三見ICから約10分、国道191号沿い

イベント・講演会・グッズ・コラボ情報

ギャラリー・トーク〈担当学芸員による展示作品解説〉
いずれも11:00~(30分程度)
7月9日(土)水野利方
7月23日(土)陶―創造の逸脱力
8月27日(土)尾形月耕の美人画
【定員】各日10名(要事前予約・要観覧券)
※予約方法は当館公式サイトをご確認ください。

広報用画像一覧

  • 画像説明尾形月耕「美人花競 秋海棠」 大判錦絵 明治20年代 (1887~1896)
  • 画像説明溪斎英泉「木曾路駅 野尻 伊奈川橋遠景」 天保6~7年(1835~1836)頃 横大判錦絵
  • 画像説明葛飾北斎「富嶽三十六景 甲州三坂水面」 天保2~5年(1831~1834) 横大判錦絵
  • 画像説明葛飾北斎「富嶽三十六景 凱風快晴」 天保2~5年(1831~1834) 横大判錦絵

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