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ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光
WHOSE LIGHT? —だれのひかりか
アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)にて、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」展を2026年10月24日(土)から2027年1月31日(日)まで開催いたします。本展において藤井が注目するのは、プラトン『国家』第7巻に登場する「洞窟の比喩」の中心的なテーマ「光=真理」です。その光が何を照らしているのかではなく、「その光を誰が照らしているのか」という視点へと問いを反転させ、真理の構造そのものを批評的に問い直します。
米軍航空測量、福島県双葉町、1947年
展覧会概要
公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(東京都中央区、館長 石橋 寬)は、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」を開催します。
アーティゾン美術館では2020年の開館以来、石橋財団コレクションとアーティストとの共演、「ジャム・セッション」を毎年開催してきました。第7回は、芸術と社会・歴史との密接な関係性を、綿密なリサーチとフィールドワークを通じて探究してきた藤井光を迎えます。藤井は、脚本と演出による「映画的手法」と客観的記録による「ドキュメンタリー」を織り交ぜ、歴史を独自に再考する映像インスタレーション作品で知られています。同時代の社会課題に応答し、批評的に斬り込む取り組みは国内外で注目されています。
本展において藤井が注目するのは、プラトン『国家』第7巻に登場する「洞窟の比喩」の中心的なテーマ「光=真理」です。その光が何を照らしているのかではなく、「その光を誰が照らしているのか」という視点へと問いを反転させ、真理の構造そのものを批評的に問い直します。この問いかけに応答するように、古代から中世、近代、そして戦後にいたるまでの時間軸に沿って石橋財団コレクション22点と、新作を含めた藤井の作品十数点を展示します。
見どころ
1. 藤井が選んだ石橋財団コレクションとのセッション
本展では、藤井の作品と石橋財団コレクションが、時代や地域を超えて相互に応答し合うように展示されます。展示は、古代ギリシアのパルテノン神殿の浮彫断片の模刻を起点に、シリア・パレスチナの古代ガラスや中世イランの陶器、さらに宗教改革の時代におけるアルブレヒト・デューラーと、その影響を受けたハインリヒ・アルデグレーファーの宗教画へと連なっていきます。加えて、戦中から戦後にかけては、坂本繁二郎、ジャクソン・ポロック、アルベルト・ジャコメッティの作品がならびます。藤井は、これらをとおして表象としてのイメージにとどまらず、その背後にある社会構造や、そこに不可避的に組み込まれる芸術家の立場にまで目を向けます。
2. 本展のための3つの新作
藤井は本展のために、これまで継続的に探求してきたいくつかのテーマをさらに深化させる3点の新作を制作します。そのひとつは、Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)受賞を契機に2022年に発表した《日本の戦争美術 1946》に連なるものです。歴史家によって新たに発見された米軍の情報機関が作成した日本の戦争記録画のアーカイブ資料を、アメリカ合衆国国立公文書館にて藤井が現地で撮影。その記録写真を中心に構成されます。最後に展示される2つの新作は、戦後から冷戦期にかけて形成された核の平和利用と軍事利用をめぐる政治的・社会的・文化的言説、そしてそれらと深く交錯する宗教的言説を問い直すものです。その問いは、今日ますます現実的な切迫性をもって私たちに迫ってきます。
3. 大規模なインスタレーションを複数展開
展示空間全体をひとつの人類史のナラティブ(ものがたり)として構成し、藤井光の作品を展開します。民主主義の起源とされる古代ギリシアの事件に着想を得た《第一の事実》(2018年)に始まり、《南蛮絵図》(2017年)では、中世における東西の接触に加え、南方に広がる植民地主義と奴隷制の文脈を浮かび上がらせます。さらに、日本統治下の台湾で行われた教育を現代の日本で移民として生きる若者に再演させる《無情》(2019年)などの映像インスタレーションを展示します。これらの作品を一堂に集める本展は、藤井光の創作を展観するこれまでに無い規模の展覧会です。
アーティスト。インスタレーション、映像、ワークショップなど多様なメディアを用いて、芸術、歴史、社会の間で展開する作品制作を行なう。その実践は、特定の歴史的瞬間や社会問題を出発点とし、リサーチやフィールドワークに基づいている。作品を通じて、現代および歴史上の危機や構造的暴力を考察し、それらが人間および人間以外の存在に与える影響と意味を探求する。主な展覧会歴には、東京国立近代美術館、東京都現代美術館、M+、韓国国立現代美術館(MMCA)、ポンピドゥ・センター(メッス)、Kadist(パリ)、HKW(ベルリン)などの他に、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2021)、アルル国際写真フェスティバル(2024)などの国際芸術祭に多数参加する。Tokyo Contemporary Art Award 2020–2022を受賞。
開催概要
| 展覧会名 | ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか |
|---|---|
| 会期 |
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| 会場 | アーティゾン美術館 |
| 住所 | 104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 Google Map |
| 展示室 | アーティゾン美術館 6階展示室 |
| 時間 |
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| 休館日 |
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| 入館料 |
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| TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| URL |
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| SNS | |
| 主催 | 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 |
| 担当学芸員 上田杏菜、賀川恭子 アクセス JR 東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、東京メトロ銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分 |
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関連プログラム
土曜講座
全3回:2026年10月24日[土]、11月7日[土]、2027年1月9日[土]
時間:14:00–15:30(13:30開場)
会場:アーティゾン美術館 3階 レクチャールーム
定員:80人
*いずれも事前申込制・先着順
*詳細は当館ウェブサイトにてお知らせします。
https://www.artizon.museum/program
同時開催
エトランゼたち —洋画家たちのヨーロッパ体験
会場:アーティゾン美術館 5・4階展示室
主催:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
明治維新以降、西洋文化を学ぶため多くの日本人がヨーロッパへと渡りました。美術家たちもまた、ヨーロッパ留学によって泰西名画や最新の美術動向に触れ、それらを貪欲に吸収しています。モデルを使った人物画や、画塾での裸婦デッサン、美術館での模写、写生地での人物風景描写など、彼ら異邦人(エトランゼ)たちは異国での体験を通して実に多様な作品を生み出しました。一方でそれらの作品は、彼らが何を見て、何に学んだのかを雄弁に語る情報源でもあります。本展では、石橋財団コレクションから黒田清輝、藤島武二、安井曾太郎、藤田嗣治らによる滞欧作100点以上を一挙に公開し、その瑞々しい魅力をお伝えします。あわせて展示会場の一部で当館のコレクション名作選もお楽しみ頂けます。
【「エトランゼたち —洋画家たちのヨーロッパ体験」展オンライン・プレスリリース】
https://www.artpr.jp/artizon/etranger2026
広報用画像一覧
米軍航空測量、福島県双葉町、1947年
藤井光《トリニティ》2026年、作家蔵
ジャクソン・ポロック《ナンバー2、1951》1951年、石橋財団アーティゾン美術館
アルベルト・ジャコメッティ《ディエゴの胸像》1954-55年、石橋財団アーティゾン美術館
藤井光《第一の事実》2018年、作家蔵
イラン《青釉黒掻落金彩花文鉢》イル・ハーン朝 13世紀後半-14世紀前半、石橋財団アーティゾン美術館
シリア・パレスチナ《円筒形把手付瓶》ローマ帝国 4世紀初頭-中葉、石橋財団アーティゾン美術館
藤井光《南蛮絵図》2017年、作家蔵
Photo: 福永一夫
アルブレヒト・デューラー《三羽の兎のいる聖家族》1498年、石橋財団アーティゾン美術館
藤井光《無情》2019年、作家蔵
Photo: Ito Tetsuo
坂本繁二郎《肉弾三勇士》1935年、石橋財団アーティゾン美術館
黒田清輝《針仕事》1890年、石橋財団アーティゾン美術館
藤井光
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