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エトランゼたち —洋画家たちのヨーロッパ体験
アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)にて、「エトランゼたち —洋画家たちのヨーロッパ体験」展を2026年10月24日(土)から2027年1月31日(日)まで開催いたします。本展では、石橋財団コレクションから黒田清輝、藤島武二、安井曾太郎、藤田嗣治らによる滞欧作100点以上を一挙に公開し、その瑞々しい魅力をお伝えします。あわせて展示会場の一部で当館のコレクション名作選もお楽しみ頂けます。
黒田清輝《針仕事》1890年 、石橋財団アーティゾン美術館
展覧会概要
公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(東京都中央区、館長 石橋 寬)は、「エトランゼたち —洋画家たちのヨーロッパ体験」展を開催します。
明治維新以降、西洋文化を学ぶため多くの日本人がヨーロッパへと渡りました。美術家たちもまた、ヨーロッパ留学によって古典絵画や最新の美術動向に触れ、それらを貪欲に吸収しています。モデルを使った人物画や、画塾での裸婦デッサン、美術館での模写、写生地での人物風景描写など、彼ら異邦人(エトランゼ)たちは異国での体験を通して実に多様な作品を生み出しました。一方でそれらの作品は、彼らが何を見て、何に学んだのかを雄弁に語る情報源でもあります。本展では、石橋財団コレクションから黒田清輝、藤島武二、安井曾太郎、藤田嗣治らによる滞欧作100点以上を一挙に公開し、その瑞々しい魅力をお伝えします。あわせて展示会場の一部で当館のコレクション名作選もお楽しみ頂けます。
見どころ
1. すべてメイド・イン・ヨーロッパ。滞欧作から読み解く日本洋画の魅力
本展は日本人美術家たちがヨーロッパ留学中に描いたいわゆる滞欧作のみで構成されます。百武兼行(ひゃくたけかねゆき)による《臥裸婦》は、日本人が油絵で描いた最初期の裸体画と位置づけられる記念碑的な作品であり、この時期すでに高い技術力を身につけていたことが示されています。また黒田清輝は滞在先で親しくなった女性をモデルに《針仕事》を描きました。黒田がフランスで修得した明るい色彩に満ちた外光表現は、新派と呼ばれ日本の洋画壇を二分する大きな影響力を持ちました。これらの滞欧作は日本洋画の歩みの一端を示すと同時に、修業時代ならではの瑞々しい魅力に満ちています。
2. パリだけじゃない!聖地巡礼、芸術家村、古代遺跡を巡る旅
渡欧した多くの洋画家たちはパリを目指し、その美しい都市風景を描き留めました。一方で憧れの画家のアトリエや有名な作品に描かれた名所を巡る「聖地巡礼」のほか、南仏やノルマンディー、ブルターニュ地方など、パリより生活費が安く風光明媚な景色が広がる郊外へ連れ立って写生旅行に出掛けたりもしています。たとえばセザンヌの故郷エクス=アン=プロヴァンス、黒田清輝ら諸外国から多くの美術家が集った芸術家村グレー=シュル=ロワン、あるいは西洋美術のルーツを求めイタリアやギリシアの古代遺跡にも足を伸ばしています。彼らを惹きつけた土地をめぐる物語をご紹介します。
3. 石橋財団の洋画コレクション100点以上を大規模に展観
女性像の名作として広く知られる藤島武二《黒扇》は、晩年の藤島がことのほか大切にした作品で、当館創設者石橋正二郎との深い信頼関係によって譲り受けたものです。また正二郎はかつて模写美術館構想をもっていたとされ、髙田力蔵の渡欧に際し名画の模写を依頼してコレクションに加えました。石橋財団にはそのほかにも浅井忠《グレーの洗濯場》や坂本繁二郎《帽子を持てる女》といった各作家の滞欧期の代表作が多数収蔵されています。本展ではこれらに加え正宗(まさむね)得三郎《新緑》、硲(はざま)伊之助《ブザンソン風景》《ニース海岸通り》、髙島野十郎《霧の日》などの新収蔵作品も初公開し、2フロアに渡って100点以上の洋画コレクションを大規模に展観します。
展覧会構成
1章 ⼈物、肖像
2章 裸婦
3章 模写
4章 近代都市風景—パリ
5章 写⽣旅行—フランス郊外
6章 古代憧憬—イタリア、ギリシアほか
(画像上左から1番目)【新収蔵】硲伊之助《ニース海岸通》1935年、石橋財団アーティゾン美術館
(画像上左から2番目)【新収蔵】髙島野十郎《霧の日》1930-33年、石橋財団アーティゾン美術館
(画像上左から3番目)坂本繁二郎《帽子を持てる女》1923年、石橋財団アーティゾン美術館
(画像下左から1番目)髙田力蔵《アングル「泉」の模写》1938年、石橋財団アーティゾン美術館
(画像下左から2番目)藤田嗣治《巴里風景》1918年、石橋財団アーティゾン美術館 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026 C5471
(画像下左から3番目)伊原宇三郎《アルル風景》1925年、石橋財団アーティゾン美術館
開催概要
| 展覧会名 | エトランゼたち —洋画家たちのヨーロッパ体験 |
|---|---|
| 会期 |
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| 会場 | アーティゾン美術館 |
| 住所 | 104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 Google Map |
| 展示室 | アーティゾン美術館 5・4階展示室 |
| 時間 |
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| 休館日 |
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| 入館料 |
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| TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| URL |
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| SNS | |
| 主催 | 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館 |
| 担当学芸員 田所夏子、伊藤絵里子、原小百合 アクセス JR 東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、東京メトロ銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分 |
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関連プログラム
土曜講座
2026年10月31日[土]
第1回「エトランゼたち—洋画家たちのヨーロッパ体験(仮)」
講師:田所夏子(本展担当学芸員)
申込受付開始:9月29日[火]11:00予定
2026年11月21日[土]
第2回「旅する画家たち(仮)」
講師:伊藤絵里子(本展担当学芸員)
申込受付開始:10月20日[火]11:00予定
時間:14:00–15:30(13:30開場)
会場:アーティゾン美術館 3階 レクチャールーム
定員:80人
*いずれも事前申込制・先着順
*詳細は当館ウェブサイトにてお知らせします。
https://www.artizon.museum/program
同時開催
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光
WHOSE LIGHT? —だれのひかりか
会場:アーティゾン美術館 6階展示室
主催:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
アーティゾン美術館では2020年の開館以来、石橋財団コレクションとアーティストとの共演、「ジャム・セッション」を毎年開催してきました。第7回は、芸術と社会・歴史との密接な関係性を、綿密なリサーチとフィールドワークを通じて探究してきた藤井光を迎えます。
本展において藤井が注目するのは、プラトン『国家』第7巻に登場する「洞窟の比喩」の中心的なテーマ「光=真理」です。その光が何を照らしているのかではなく、「その光を誰が照らしているのか」という視点へと問いを反転させ、真理の構造そのものを批評的に問い直します。この問いかけに応答するように、古代から中世、近代、そして戦後にいたるまでの時間軸に沿って石橋財団コレクション22点と、新作を含めた藤井の作品十数点を展示します。
【「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×藤井光 WHOSE LIGHT? —だれのひかりか」展
オンライン・プレスリリース】
https://www.artpr.jp/artizon/fujiihikaru2026
広報用画像一覧
黒田清輝《針仕事》1890年 、石橋財団アーティゾン美術館
百武兼行《臥裸婦》1881年頃、石橋財団アーティゾン美術館
林倭衛《サント・ヴィクトワール》1925-29年頃、石橋財団アーティゾン美術館
浅井忠《グレーの洗濯場》1901年、石橋財団アーティゾン美術館
藤島武二《黒扇》1908-09年、重要文化財、石橋財団アーティゾン美術館
黒田清輝《ブレハの少女》1891年、石橋財団アーティゾン美術館
山下新太郎《読書》1908年、石橋財団アーティゾン美術館
安井曾太郎《水浴裸婦》1914年、石橋財団アーティゾン美術館
藤島武二《裸婦》1906-07年、石橋財団アーティゾン美術館
和田英作《コロー「カステル・ガンドルフォの思い出」の模写》1903年、石橋財団アーティゾン美術館
山下新太郎《ベラスケス(?)「王妃マリアーナ・デ・アウストリア」の模写》1907年頃、石橋財団アーティゾン美術館
【新収蔵】正宗得三郎《新緑》1915年、石橋財団アーティゾン美術館
佐伯祐三《テラスの広告》1927年、石橋財団アーティゾン美術館
満谷国四郎《ブルターニュ風景》1913年頃、石橋財団アーティゾン美術館
藤島武二《ローマの遺跡》1908-09年 、石橋財団アーティゾン美術館
児島善三郎《トレド風景》1928年頃、石橋財団アーティゾン美術館
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