
プレスリリース
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シダネルとマルタン展
最後の印象派
山梨県立美術館(山梨県甲府市貢川1-4-27)にて、「シダネルとマルタン展 最後の印象派」を2021年11月3日(水・祝)より2022年1月10日(月)まで開催いたします。「最後の印象派」とも称されるフランスの画家アンリ・ル・シダネルとアンリ・マルタンをあわせて紹介する国内初の展覧会です。印象派の表現を受け継いだ豊かな色彩と光を特徴とする画家たちの作品にご注目ください。
アンリ・ル・シダネル《ジェルブロワ、テラスの食卓》
1930年 フランス、個人蔵
© Luc Paris
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終了しました。
展覧会概要
フランスで19世紀末から20世紀前半にかけて活動したアンリ・ル・シダネル(1862-1939)とアンリ・マルタン(1860-1943)。2人の画家は豊かな色彩や点描といった印象派や新印象派の表現を継承しつつ、19世紀末に広がった象徴主義的な世界観や、家族や自邸の情景といった身近なものを情感を込めて描くアンティミスト(親密派)の顔もあわせもっています。2人はフランス芸術家協会サロンへの出品などを通じて親交を深め、1900年には2人を中心として新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)が設立されました。
生涯にわたる親交を結び、絵画表現における共通点も多い2人ですが、シダネルは月夜や夕暮れ、食卓や庭といった静謐な風景を抑制された色調で詩情豊かに描いたのに対し、マルタンは明るい陽光に照らされた風景や人物を暗示的な表現で描き、フランス国内の公共建築の壁画を数多く手がけました。
本展は2人の画家をあわせて紹介する国内初の展覧会となります。穏やかでどこか神秘的な光と色彩に彩られた画家たちの作品世界をぜひお楽しみください。
アンリ・ル・シダネル
Henri Le Sidaner
シダネル(1862-1939)は、インド洋のモーリシャス島に生まれました。10歳でフランスに移住し、ベルギー国境に近いダンケルクで育ちます。18歳でパリに出て、アレクサンドル・カバネルの画塾に入り、国立美術学校にも入学しました。しかし、美術学校よりも印象派の画家たちから強い影響を受け、23歳の頃、エタプルという北フランスの村に住み、繊細な光の描写を身につけます。
ベルギーに滞在して作風を確立したのち、フランスに帰国したシダネルは、マルタンと共に新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)の創設に参加します。またこの頃から田舎町ジェルブロワで春と夏を過ごすようになります。バラ園を整備すると、街の住人たちも家々を花で飾るようになり、この村はのちに「フランスの最も美しい村」のひとつとも言われるようになりました。ジェルブロワや後半生に住んだヴェルサイユにおいて、シダネルは、庭のテーブル、バラに覆われた塀、月夜の街角といった身近な情景を、優しい光に包まれた神秘的な雰囲気で描き、高く評価されました。
アンリ・マルタン
Henri Martin
マルタン(1860-1943)は、南フランスのトゥールーズの家具職人の家に生まれ、19歳でパリに出てジャン=ポール・ローランスに学んだほか、25歳の頃イタリア留学をしてジョットなど初期ルネサンスの影響を受けます。帰国後は点描技法に取り組み、1890年代からは神話や寓意をモチーフとした象徴主義的な作品を描きました。
シダネルとは31歳の時に知り合って親交を深め、1900年には共に新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)の創設に携わりました。またこの頃、パリ万博でグランプリを受賞、また南フランスの美しい村ラバスティド・デュ・ヴェールに邸宅マルケロルを購入して、毎年春に滞在し制作するようになります。マルタンは特に大画面の装飾壁画に優れ、パリの国務院やベジエ商工会議所といった公共建造物の壁画を多く手がけ、レジオン・ドヌール勲章コマンドゥールなど数々の賞を受賞しました。
開催概要
展覧会名 | シダネルとマルタン展 最後の印象派 |
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会期 |
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会場 | 山梨県立美術館 |
住所 | 400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 Google Map |
展示室 | 山梨県立美術館 特別展示室 |
時間 |
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休館日 |
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観覧料 |
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TEL | 055-228-3322 |
URL |
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SNS | |
主催 | 山梨県立美術館、テレビ山梨 |
後援 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、山梨日日新聞社・山梨放送、テレビ朝日甲府支局、朝日新聞甲府総局、毎日新聞甲府支局、読売新聞甲府支局、産経新聞甲府支局、共同通信社甲府支局、時事通信社甲府支局、山梨新報社、日本ネットワークサービス、エフエム富士、エフエム甲府 |
協力 | 日本航空、山梨交通 |
企画協力 | ブレーントラスト |
巡回予定 公益財団法人 ひろしま美術館:2021年9月11日~10月24日 山梨県立美術館:2021年11月3日~2022年1月10日 公益財団法人 SOMPO美術館:2022年3月26日~6月26日 |
イベント・講演会・グッズ・コラボ情報
【関連イベント】
ワークショップ「冬の光のもとで絵を描こう」
シダネルとマルタンの作品に似た風景を公園で探して絵に描こう。
点描で冬の光を表現してみよう。
日時:11月23日(火・祝)①10:00~12:00 ②14:00~16:00
対象:幼児から大人(幼児には付き添いが必要)
定員:各回18名程度(予定)
集合場所:ワークショップ室
申込方法:電話またはFaxでお申し込みください。
10月14日(木)~定員になり次第締め切り
Tel:055-228-3322 Fax:055-228-3324
※参加無料
みどころ解説講座
本展のみどころを担当学芸員が講堂で解説します。
日時:11月13日(土)11:00~12:00
場所:講堂
※申込不要、聴講無料、定員50名(予定)
大村雪乃「丸シールアート」ワークショップ
シダネルとマルタンの点描を見て、イメージを膨らませて作ってみよう!
日時:11月7日(日)14:00~
講師:大村雪乃氏(現代アーティスト)
定員:20名 場所:講堂
申込方法:お電話でお申し込みください。
10月17日(日)~定員になり次第締め切り Tel:055-228-3322
※参加無料、要特別展チケット(受付にて半券をご提示ください)
開館記念日プレゼント
11月3日(水・祝)の開館記念日にご来館の方に、当館コレクションにちなんだ記念品を差し上げます。詳細は決まり次第、当館ホームページでお知らせします。
※先着、無くなり次第終了
ナイトミュージアム
予約制のギャラリー・トークを夜間に開催します。
日時:11月19日 (金)、12月17日 (金) 18:30~20:00(予定)
※定員、申込方法等の詳細については後日、当館ホームページでお知らせします。
レストラン「アート・アーカイブス」
特別展会期中、関連メニューを提供予定です。
※各イベントは変更・延期または中止になる可能性がございます。
最新情報は当館ホームページをご覧ください。
広報用画像一覧
アンリ・ル・シダネル《ジェルブロワ、テラスの食卓》
1930年 フランス、個人蔵
© Luc Parisアンリ・マルタン《ガブリエルと無花果の木[エルベクール医師邸の食堂の装飾画のための習作]》
1911年 フランス、個人蔵
©Archives photographiques Maket Expertアンリ・ル・シダネル《ヴェルサイユ、月夜》
1929年 フランス、個人蔵
©Yves Le Sidanerアンリ・マルタン《二番草》
1910年 フランス、個人蔵
©Archives photographiques Maket Expertアンリ・ル・シダネル《エタプル、砂地の上》
1888年 フランス、個人蔵
©Bonhamsアンリ・マルタン《腰掛ける少女》
1904年以前 ランス美術館蔵
©C. Devleeschauwer
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