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チェコ絵本の父 ヨゼフ・ラダ展

開催期間会期:〜

山梨県立美術館(所在地:山梨県甲府市貢川)では、特別展「チェコ絵本の父 ヨゼフ・ラダ展」を2026年11月20日(金)から2027年1月17日(日)の会期で開催します。本展は、ヨゼフ・ラダを日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。「チェコの国民的画家」と称され、チェコだけでなく世界中に多くのファンがいるヨゼフ・ラダ(1887-1957)。出品作品は、ラダの原点とも言える諷刺画の数々、日本でも馴染み深い絵本・児童書の原画、そして故郷の風景やそこに生きる人々の暮らしの様子を素朴に表現した絵画など約200点です。

《冬の子どもたち》 1943年 ガッシュ・紙
個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.

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展覧会概要

ヨゼフ・ラダは、オーストリア=ハンガリー帝国の解体と、チェコスロヴァキア共和国の独立、そしてふたつの世界大戦という、きわめて混乱しながらも進歩と繁栄を遂げた20世紀前半に活躍し、とりわけ新聞雑誌と本の挿絵芸術において大きな功績を残しました。
日本ではこれまでにも、ラダの国内コレクションの展示や、チェコ絵本史の源流としてラダが展覧会の一部として展示された機会などはありましたが、本展はヨゼフ・ラダの後継者の厚意により、日本ではじめての大規模な回顧展として開催されるものです。ラダ遺族のコレクションを中心に、チェコのヴィソチナ地方のハヴリーチクーフ・ブロト美術博物館、さらにチェコ内外の個人所蔵家の協力により、200点を超える作品と資料を通して、挿絵画家であり画家であるラダの約50年にわたる画業をたどります。
出品作品は、ラダの原点とも言える諷刺画の数々、彼を一躍有名にした戦争風刺小説『兵士シュヴェイクの冒険』の挿絵原画、日本でも馴染み深い『黒ねこミケシュのぼうけん』や『きつねものがたり』といった絵本・児童書の原画、そして故郷の風景やそこに生きる人々の暮らしの様子を素朴に表現した絵画などです。
展覧会最後の展示室で展開する「チェコの子供のための文化ー絵本とおもちゃと人形劇と」では、「遊べる本」や、チェコ文化省などが主催する「美しい本コンクール」で受賞した現代の出版物を紹介します。また、人形劇のパペットで評価の高いバルバラ・フベナの他、チェコの木材を使った製品を広く浸透させようとしているディアコニエ社による木のおもちゃなども紹介します。


みどころ
1.日本初の本格的な回顧展
「チェコの国民的画家」と称され、チェコだけでなく世界中に多くのファンがいるヨゼフ・ラダ(1887-1957)。本展は、幅広く奥深いラダの魅力を紹介する日本初の本格的な回顧展です。
出品作品は、ラダの原点とも言える諷刺画の数々、日本でも馴染み深い絵本・児童書の原画、そして故郷の風景やそこに生きる人々の暮らしの様子を素朴に表現した絵画など約200点です。

2.子どもも楽しめる展覧会
展覧会最後の展示室では「チェコの子供のための文化ー絵本とおもちゃと人形劇と」として、ヨゼフ・ラダの作品と共に、絵本大国チェコの絵本史をたどる様々な絵本やおもちゃ、パペットなどにより、チェコの子供のための文化を紹介します。

3.「チェコ体験」が楽しめる充実した関連事業、ミュージアムグッズ、レストランメニュー
ミュージアム・シアターでは「スメタナ『わが祖国』」(2026年、約80分)を記念上映します。スメタナと言えば「モルダウ」が有名です。その名曲を含む「わが祖国」を一流オーケストラの演奏でお届けします。
ワークショップでは、チェコに留学した経験があり、アーティスト、絵本作家として活躍中の宇都宮琴音氏を講師に迎え、今、人気の「アドベントカレンダー」づくりに挑戦します。
また、ショップではラダとチェコに関連する可愛くユーモラスなグッズを取り揃え、レストランではチェコ風メニューを展開します。

ヨゼフ・ラダについて
ヨゼフ・ラダは、プラハ南東の小さな村フルシツェに貧しい靴屋の息子として生まれました。幼い頃に事故で右眼を失明しながらも絵をほぼ独学で学び、明瞭な線描と色彩による画風を確立します。やがてさまざまな新聞雑誌の編集に携わりながら諷刺画やコミックスの作品を手がけ、その独創的ながらも親しみやすい画風が人気を呼び、ヤロスラフ・ハシェクの名著『兵士シュヴェイクの冒険』をはじめとする数多くの本の挿絵を制作します。
また、数々の絵本や児童書も手がけ、なかでも我が子のために物語をつくったことをきっかけに生まれた『黒ねこミケシュのぼうけん』はチェコの児童文学に影響を与え、日本でも翻訳出版されて親しまれています。
50歳を過ぎてからは絵画制作にも意欲的に取り組み、故郷での思い出をもとに、自然のなかで暮らす人びとや動物たちの姿を素朴に描いた牧歌的で郷愁的な絵画世界は、チェコの人たちはもちろん、世界中の人たちを魅了し続けています。

私にとって人生は楽しいもので、そうでないときがあっても、美しいものだったことは確かです。少しのユーモアさえあればいつでも耐えることができ、気落ちなど一度もしませんでした。人生を楽しむのも闘うのも、私たち次第なのです。
フルシツェとプラハの間に広がる地域は息を呑むほどきれいで、私の生涯にわたる楽国であり、インスピレーションの源でもありました。そこで得た最高の思い出によって、これまで多くの恩恵を受けてきました。
作家で画家、もしくは画家で作家と、どちらでもお好きなようにお呼びください。私が重視しているのは、若い頃の強烈な体験、善良な人びと、感受性、そして、永遠の愛だけです。これらが純粋な芸術の源なのです。執筆にせよ描画にせよ、筆の巧さとは技術的なことでしかなく、ディテールに過ぎません。芸術の生き生きとした源泉は、別のところに息づいています。もっと深く、実に深いところにあるのです。それは、どうにかして習得したり、お金で買ったりできるものではありません。誰もが感謝すべき、神からの贈りものなのです。
ヨゼフ・ラダ『私の人生の年代記』より


展示構成
第1章 故郷と絵画
ヨゼフ・ラダは1887年12月17日、プラハ近郊のフルシツェという小さな村に生まれました。幼い頃から絵を描くことが好きだったラダ。あるときチェコを代表する画家ミコラーシュ・アレシュの挿絵を見てすっかり魅了され、それから画家になることが夢になりました。
ほぼ独学で画風を確立したラダが、絵画を本格的に描くようになったのは、挿絵画家としてすでに活躍していた1930年代のはじめ頃、40歳を過ぎてからです。油絵具よりもガッシュ(不透水彩)を好んで用い、主に生まれ故郷の美しい景色や、そこに暮らす人びとの情景を、親しみを込めて描きました。

第2章 新聞雑誌とユーモア
ラダが生涯でたずさわった新聞雑誌は、おおよそ85種にのぼります。そのなかでチェコ・コミックス史上で最初に成功したキャラクターとなる「フランチーク・ヴォヴィーセクとヤギのボベシュのゆかいないたずら」や、世界的に知られる反戦諷刺小説『兵士シュヴェイクの冒険』の挿絵など、後世に大きな影響を与えた名作を生み出しました。また、力強い輪郭線と明瞭な色彩によるユーモラスで親しみやすい表現も、たくさんの編集部を転々としながら確立しました。ジャーナリズムのなかで時流をつかみ、読者という大衆に訴えかけ、印刷物として最適な表現として洗練させた結果、手に入れた独自のものなのです。その個性的な画風は作家たちを魅了し、200冊近い本の挿絵の仕事にもつながります。新聞雑誌の仕事こそがラダを画家たらしめたのです。

第3章 絵本と創作物語
ラダは1930年代に入ると、物語を自分で書くようになります。きっかけは、ふたりの娘たちでした。彼女たちから毎晩のようにお話をせがまれたラダは、子どもの頃に経験したことや読み聞きしたお話をもとに独自の物語を紡ぎ、はじめての創作物語『黒ねこミケシュのぼうけん」(1934年)を生み出します。そして、つづきを聞きたがった子どもたちのためにお話を重ねていくうちに、全4巻にもおよぶ大人気の長編小説となったのです。その後も1937年に『きつねものがたり』を、1939年に『おばけとかっぱ』を出版し、動物や伝説上の生きものが人間と交流する素朴でユーモラスな物語をつくりました。自作本と他著の挿絵本をあわせて、おおよそ50冊以上の児童書を手がけたラダ。子どもたちのことを想いながらつくった数々の本は、チェコの児童文学に大きな影響を与え、今でも読み継がれて親しまれています。

「チェコの子供のための文化ー絵本とおもちゃと人形劇と」
本コーナーでは、子どもたちも展覧会を楽しめるように、チェコの絵本やおもちゃを集めて展示します。
様々な形状の「遊べる本」。この見ているだけでワクワクしてくる「遊べる本」を、チェコ文化省などが主催する「美しい本コンクール」で受賞した現代の出版物などとともに紹介します。
また、人形劇のパペットで評価の高いバルバラ・フベナ、デザインブランド〈tititi〉の他、障害者を支援しながらチェコの木材を使った製品を広く浸透させようとしているディアコニエ社による木のおもちゃなどを紹介します。

開催概要

展覧会名特別展 チェコ絵本の父 ヨゼフ・ラダ展
会期
2026年11月20日(金)〜2027年1月17日(日)
会場 山梨県立美術館
住所 400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 Google Map
展示室 山梨県立美術館 特別展示室
時間
午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日
11月24日(火)・30日(月)、12月7日(月)・14日(月)・21日(月)・28日(月)~31日(木)、2027年1月1日(金)・4日(月)・12日(火)
観覧料
一般1,000円(840円)、大学生500円(420円)※大学生は学生証を提示
※( )内は20名以上の団体料金、前売券、県内宿泊者割引料金、前売券は2026年10月20日(火)~11月19日(木)まで山梨県立美術館で販売
(休館日を除く開館時間内)

次の方は無料
・高校生以下の児童・生徒(高校生は学生証を提示)
・県内65歳以上(年齢が分かるものを提示、県外の方は一般料金)
・障害者とその介護者(障害者手帳持参)
・11月20日(金)の県民の日はどなたでも無料
TEL 055-228-3322
URL
【山梨県立美術館 公式サイト】
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp
SNS
主催 山梨県立美術館、テレビ山梨
後援 チェコ共和国大使館、チェコセンター東京、韮崎市、NHK甲府放送局、山梨日日新聞社・山梨放送、テレビ朝日甲府支局、朝日新聞甲府総局、毎日新聞甲府支局、読売新聞甲府支局、産経新聞甲府支局、共同通信社甲府支局、時事通信社甲府支局、山梨新報社、日本ネットワークサービス、エフエム富士、エフエム甲府
協力 JosefLada.cz s.r.o.、ハヴリーチクーフ・ブロト美術館、山梨交通
企画制作 株式会社イデッフ
交通アクセス
● 電車・バス
JR中央本線甲府駅より
・JR甲府駅バスターミナル(南口)1番乗り場より、03・04系統 竜王駅経由敷島営業所、30系統 貢川団地、35系統 大草経由韮崎駅、39系統 御勅使各行きのバスで約15分、「山梨県立美術館」下車。※当館ホームページからもバスの時刻表をご覧いただけます。
・タクシーで約15分
● 車
中央自動車道
・甲府昭和インターチェンジより約10分
・双葉スマートインターチェンジより約10分 ※ETC専用
中部横断自動車道 
・白根インターチェンジより約20分 ※ETC専用
● 甲府駅までの主な公共交通機関
・JR新宿駅より JR中央本線特急あずさ・かいじで約1時間30分
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関連イベント

記念上映会(ミュージアム・シアター) スメタナ「わが祖国」(2026年、約80分)
毎年スメタナの「わが祖国」で開幕する国際音楽祭「プラハの春」。2026年は創立100周年を迎えたプラハ放送交響楽団による演奏が行われました。本映像を通して、チェコの音楽祭の空気と共に貴重な一流オーケストラの演奏を体感できます。
日時 12月12日(土)午後1:30~
定員 90名
場所 講堂
申込方法 電話(055-228-3322)で受付、1申込につき5名まで
申込期間 11月12日(木)午前9:00~定員になり次第締切
※要申込・鑑賞無料、プログラムは変更になる場合があります。
※共催:チェコセンター東京

ワークショップ「アドベントカレンダーをつくろう!」
日時 12月20日(日) 午前11:00~午後3:30
講師 宇都宮琴音氏(アーティスト、絵本作家)
対象 小学4年生以上
定員 20名
集合場所 ワークショップ室
申込方法 電話(055-228-3322)で受付
申込期間 11月20日(金)午前9:00~ 定員になり次第締切
※要申込・参加無料

アートでトーク
対話をしながら作品をより深く鑑賞します。
日時 11月28日(土)①午前10:30~11:10 ②午後1:30~2:10
集合場所 特別展示室入口
対象 中学生以上
定員 各回5名程度
申込方法 電話(055-228-3322)で受付
申込期間 10月28日(水)午前9:00~ 定員になり次第締切
※要申込・参加無料、特別展チケットが必要

山梨県立美術館について

「ミレーの美術館」として親しまれています
1978年の開館以来、「ミレーの美術館」として広く親しまれています。
ミレーの代表作《種をまく人》や《落ち穂拾い、夏》など70点のミレー作品を所蔵し、コレクション展示室で紹介しています。
広々とした展示空間でゆったりと鑑賞することができます。

3のつく日はミレーの日
毎月3のつく日はコレクション展A(ミレー館)で作品の写真撮影が可能です。

富士山の眺めも楽しめます
緑豊かな“芸術の森公園”に立地し、園内からは富士山や八ヶ岳など山梨の山々の景色を眺めることができます。

広報用画像一覧

  • 画像説明《冬の子どもたち》 1943年 ガッシュ・紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明《クリスマス》 1938年 インク、水彩、テンペラ・厚紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明《居酒屋ウ・セイクー》 1933年 インク、水彩、ガッシュ・ボール紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明『黒ねこミケシュのぼうけん』 1957年 インク、水彩・紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明《水車小屋の水の精》 1939年 ガッシュ・紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明《嵐の前》 1948年 ガッシュ・厚紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明「兵士シュベイクの冒険」 1923-25年 インク・紙
    個人蔵 JosefLada.cz s.r.o.
  • 画像説明パペットの展示風景
  • 画像説明
  • 画像説明

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