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印象派の先駆者 ウジェーヌ・ブーダン展
―瞬間の美学、光の探求

開催期間会期

山梨県立美術館(所在地:山梨県甲府市貢川)では、特別展「印象派の先駆者 ウジェーヌ・ブーダン展 ―瞬間の美学、光の探求」を2026年9月12日(土)~11月3日(火・祝)の会期で開催します。印象派の先駆者、モネの師として知られるウジェーヌ・ブーダンの30年ぶりの個展です。本展では、油彩、素描、パステルなど約100点で、フランス風景画の発展に寄与したブーダンの魅力を新たな視点で問い直します。

《干潮》 1884年 サン=ロー美術館
© Musée d'art et d'histoire de Saint-Lô, Pierre-Yves Le Meur

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展覧会概要

印象派の先駆者、モネの師として知られるウジェーヌ・ブーダンの30年ぶりの個展です。本展では、油彩、素描、パステルなど約100点で、フランス風景画の発展に寄与したブーダンの魅力を新たな視点で問い直します。


みどころ
1.「空の王者」と呼ばれたブーダン、自然の「瞬間」の表現
ブーダンは、常に変化を続ける故郷のノルマンディー地方の空を鋭敏な感覚で描き続け、コローやボードレールから「空の王者」と呼ばれました。また、海景画も当時から高い人気を誇り、帆船の浮かぶ海や各地の港の情景はブーダン作品の代名詞とも言えます。
光や大気、水などの不定形のものにとどまらず、変化する自然の諸相の「瞬間」をどう捉えたのか、ブーダンの探求をご紹介します。

2.8つの切り口でブーダン作品を紹介
本展では、ブーダンの作品を年代ごとに展示するのではなく、「海景」「空」「風景」「建築」「動物」「人物」「素描」「版画」の8つの切り口でご紹介します。ブーダンが関心を寄せ、描いたこれらの作品からは、従来の海景画のイメージだけにとどまらない、ブーダンの画業の多面的な魅力を感じることができるでしょう。また、先輩であるバルビゾン派の画家たちや、ブーダンを師と呼んだモネとの関係もご紹介します。

3.「瞬間」の美学の結晶 習作や素描の意味
ブーダンは、絵画において最も重要なのは素描であると考え、膨大な数の素描のほか、油彩やパステルなどによる習作を残しました。これらは完成作のための下絵ではなく、彼が戸外で目にした自然の「瞬間」を素早く記録したものであり、観察の記憶を引き出す重要な装置でした。これらの素早い筆致で描かれた自然の諸相は、あたかも抽象絵画のようですらあります。近代風景画の成立を担ったブーダン。その革新性が詰まった素描にもぜひご注目ください。


展示構成
1 海景 海景画家の誕生
ノルマンディーの港町に生まれ育ったブーダン。画業の初期には海の絵は主軸ではありませんでしたが、1860年代後半から多くの海景画の注文に応えるようになります。ブーダンは各地の港町を訪れましたが、トルーヴィル、ディエップ、フェカンなど自然の要素の残る中規模の港を好んだようです。

2 空 瞬間の美学、光の探求
詩人シャルル・ボードレールはブーダンの空の習作に注目し、コローは「空の王者」、クールベは「熾天使」と呼んでブーダンの空の表現を称賛しました。とらえがたい雲や光の動きを観察したブーダンの「瞬間」への探求は、故郷の海沿いの変わりやすい空を相手に展開されたのです。

3 風景 バルビゾン派からの学び
19世紀、バルビゾン派の画家たちを中心に自然主義的な風景画が隆盛をみますが、彼らはノルマンディー地方もよく訪れており、ブーダンは彼らから風景画を学びました。農民や荷車が行き交う道や、水辺の景色を対岸の建物や橋とともに描く構図には、バルビゾン派からの学びの成果といえます。

4 建築 旅する画家が見た風景
ブーダンは木造や石造りの建築物も描いています。妻との結婚を機に繰り返し訪れたブルターニュや、オランダ、ヴェネツィアで、その土地の建物を作品にしました。不定形の雲や光の描写を得意とし、自分では堅固な対象を描くことは困難と言いつつも、自然の中の建築物を生涯描き続けました。

5 動物 身近なものへの眼差し
ノルマンディー地方は牧畜でも知られています。1880年代以降、この地に広がる豊かな牧草地で飼育される牛の群れを繰り返し描きました。

6 人物 戸外の群像表現
ブーダンは、自然の中の人物像を描くことに関心を持っており、浜辺の海水浴客や漁師、川辺で洗濯をする女性などをたびたび描きました。

7 素描
ブーダンにとって素描は対象の本質を理解するための手段でした。「樹々、空、船、海」と「人物研究」という2つのテーマで約40点を展示します。

8 版画
ブーダン自ら制作した版画は2点のリトグラフと1点のエッチングが知られるのみです。しかし版画のもととなる素描をしばしば提供しました。それらのリトグラフやエッチング10点をご紹介します。

開催概要

展覧会名特別展 印象派の先駆者 ウジェーヌ・ブーダン展 ―瞬間の美学、光の探求
会期
2026年9月12日(土)〜2026年11月3日(火・祝)
会場 山梨県立美術館
住所 400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 Google Map
時間
午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日
月曜日(9月21日、10月12日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)
観覧料
一般1,000円(840円)、大学生500円(420円)※大学生は学生証を提示
※( )内は20名以上の団体料金、前売券、県内宿泊者割引料金、前売券は8月12日(水)~9月11日(金)まで山梨県立美術館で販売
(休館日を除く開館時間内)

次の方は無料
・高校生以下の児童・生徒(高校生は学生証を提示)
・県内在住の65歳以上(年齢が分かるものを提示、県外の方は一般料金)
・障害者とその介護者(障害者手帳を提示)
TEL 055-228-3322
URL
【山梨県立美術館 公式サイト】
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp
SNS
主催 山梨県立美術館、山梨日日新聞社・山梨放送
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、NHK甲府放送局、テレビ山梨、テレビ朝日甲府支局、朝日新聞甲府総局、毎日新聞甲府支局、読売新聞甲府支局、産経新聞甲府支局、共同通信社甲府支局、時事通信社甲府支局、山梨新報社、日本ネットワークサービス、エフエム富士、エフエム甲府
協力 日本航空
監修 ローラン・マヌーヴル
企画協力 ブレーントラスト
交通アクセス
電車・バス
JR中央本線甲府駅より
・JR甲府駅バスターミナル(南口)1番乗り場より、03・04系統 竜王駅経由敷島営業所、30系統 貢川団地、35系統 大草経由韮崎駅、39系統 御勅使各行きのバスで約15分、「山梨県立美術館」下車。※当館ホームページからもバスの時刻表をご覧いただけます。
・タクシーで約15分

中央自動車道
・甲府昭和インターチェンジより約10分
・双葉スマートインターチェンジより約10分 ※ETC専用
中部横断自動車道 
・白根インターチェンジより約20分 ※ETC専用
甲府駅までの主な公共交通機関
・JR新宿駅より JR中央本線特急あずさ・かいじで約1時間30分
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関連イベント

記念講演会
日時 2026年9月19日(土) 13:30~15:00
講師 岡坂桜子氏(SOMPO美術館学芸員)    
場所 講堂
※申込不要、聴講無料、定員100名程度(先着順)

ワークショップ「光と色の絵を描こう」
日時 10月18日(日) 10:00~15:30
講師 上條暁隆氏(画家)
対象 小学4年生~大人    
定員 15名    
集合場所 ワークショップ室
申込方法 電話でお申し込みください。Tel: 055-228-3322
申込期間 9月18日(金)9:00~定員になり次第締切
※参加無料。

担当学芸員によるギャラリートーク
日時 10月10日(土) 14:00~15:00    
集合場所 特別展示室入口
※参加無料。申込不要ですが特別展チケットが必要です。

山梨県立美術館について

「ミレーの美術館」として親しまれています
1978年の開館以来、「ミレーの美術館」として広く親しまれています。
ミレーの代表作《種をまく人》や《落ち穂拾い、夏》など70点のミレー作品を所蔵し、コレクション展示室で紹介しています。
広々とした展示空間でゆったりと鑑賞することができます。

3のつく日はミレーの日
毎月3のつく日はコレクション展A(ミレー館)で作品の写真撮影が可能です。

富士山の眺めも楽しめます
緑豊かな“芸術の森公園”に立地し、園内からは富士山や八ヶ岳など山梨の山々の景色を眺めることができます。

広報用画像一覧

  • 画像説明《ベルク、出航》1890年 ランス美術館(inv. 907.19.34)  
    C. DEVLEESCHAUWER©
  • 画像説明《干潮》 1884年 サン=ロー美術館
    © Musée d'art et d'histoire de Saint-Lô, Pierre-Yves Le Meur
  • 画像説明《コルドリーの道、トルーヴィル》1878年
    ブーローニュ=シュル=メール市立美術館
    © coll. Musée Boulogne-sur-Mer Ville de Boulogne-sur-Mer
  • 画像説明《ヴェネツィア、サン・ジョルジョ・マッジョーレ》1895年頃 
    ランス美術館(inv. 907.19.38)  C. DEVLEESCHAUWER©
  • 画像説明《水飲み場の牛の群れ》1880年 ランス美術館(inv. 907.19.33) 
    C. DEVLEESCHAUWER©
  • 画像説明《ブーダン夫人とモネ一家》1875-77年頃 ウジェーヌ・ブーダン美術館、オンフルール Honfleur, musée Eugène-Boudin /Henri Brauner
  • 画像説明

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