プレスリリース

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現代俳句の巨匠 飯田龍太の展覧会が開催 
特設展「飯田龍太展 生誕100年」

開催期間会期
※掲載申込み受付終了

山梨県立文学館(山梨県甲府市貢川1-5-35)にて、現代俳句の巨匠を紹介する特設展「飯田龍太展 生誕100年」を2021年1月23日(土)より2021年3月21日(日)まで、開催いたします。

1985(昭和60)年11月 笛吹市境川町の自宅山廬にて 提供 角川文化振興財団 撮影 斉藤勝久

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終了しました。

展覧会概要

俳人の飯田龍太(いいだ りゅうた 1920~2007)は、山梨県笛吹市境川町(ふえふきしさかいがわちょう)に生まれ、86年の生涯のほとんどをこの地で過ごしました。生誕100年を記念して、自筆資料を中心に、龍太の俳句や随筆の魅力を見つめ直していきます。
また、境川の自宅・山廬(さんろ)での生活の様子や、幅広い交友など龍太の素顔を紹介します。

飯田龍太(いいだ りゅうた)
1920(大正9)年7月10日、山梨県笛吹市境川町に俳人・飯田蛇笏(だこつ)の四男として生まれた。三人の兄を戦争と病で失った後、定住の意志を固め、蛇笏が主宰する俳誌「雲母(うんも)」の編集に従事した。1954(昭和29)年8月、第一句集『百戸の谿(ひゃっこのたに)』を刊行、戦後俳壇に伝統派の旗手として登場した。1962年10月に蛇笏が亡くなると「雲母」の主宰となり、全国各地の句会に出席、指導する一方、鑑賞・評論・随筆へと活動を広げていった。通信俳句講座の監修や新聞の投稿欄の選なども担当し、俳句を詠みかつ味わう楽しさ、俳句を通して日常生活を豊かにしていくよろこびを、平明な言葉で幅広い世代に語りかけた。俳句人口がかつてないほど増大し、俳壇の第一線に立った龍太は、最後の句集となった『遲速(ちそく)』を刊行した翌年の1992(平成4)年に、「雲母」を8月発行の900号で終刊とする決意を述べ、社会的に大きな話題となった。以後、15年間、俳句を発表することなく2007年2月、86歳の生涯を終えた。

「水澄みて四方(よも)に関(せき)ある甲斐の国」軸装 個人蔵

「水澄みて四方(よも)に関(せき)ある甲斐の国」軸装 個人蔵
【解説】第6句集『山の木』(1975年4月立風書房)収録。龍太には「甲斐」の国名を詠み込んだ句がいくつかある。「梅漬の種が真赤ぞ甲斐の冬」「かたつむり甲斐も信濃も雨のなか」など。その中で、この一句は、空気も水も澄み切って感じられる秋を背景に、周囲を山で囲まれ、護られてきた甲斐の国の風土への思いが詠まれている。2014(平成26)年11月、この文字が刻まれた飯田龍太文学碑が、文学館がある芸術の森公園内に建てられた。

画像説明

「後山の記(一)」原稿
【解説】「俳句」1963(昭和38)年2月号から4月号に計3回を連載。蛇笏が亡くなった翌年の執筆。後に冒頭の一部を削除して、第1随想集『無数の目』(1972年11月 角川書店)に収録。蛇笏と龍太は、境川の自宅「山廬」の裏山を、「後山」(ゴザン又はコーザン)と呼んだ。本作では、新婚の頃の両親の逸話、村の猟師留さんと蛇笏との交流などが語られ、亡父を追慕する心情が見える。龍太は、30代から随筆を発表しており、その素材は日常身辺の話題、自然の描写、旅行記、俳壇内外の文学者との交友録など幅広い。俳句鑑賞文や評論も含め、その散文については高い評価を得ている。

画像説明

金子兜太(かねこ とうた) 金子兜太 飯田龍太宛葉書 1978(昭和53)年1月7日 寄託資料
【解説】龍太が「俳句」1977年12月号と翌年の1月号に連載した「金子兜太の四季」(上)(下)に対する礼状。戦後の俳壇を牽引した2人の交流を示す資料。

【主な展示資料】
原稿、草稿
・飯田龍太 「後山の記」原稿、「旅歳時記」原稿、「中村汀女の句」原稿、『山の木』草稿、『今昔』草稿 
・井伏鱒二「飯田龍太の釣」原稿 
・金子兜太「高潔な句風、突然の俳壇引退の謎」原稿 など
書簡
・飯田龍太宛 井伏鱒二書簡
・飯田龍太宛 金子兜太書簡 など
書画
・軸装「水澄みて四方に関ある甲斐の国」、「一月の川一月の谷の中」、「紺絣春月おもく出てしかな」
・色紙「千里より一里が遠き春の闇」、「大寒の一戸もかくれなき故郷」、「黒猫の子のぞろぞろと月夜かな」
愛用品
・カメラ(二眼レフ)、釣り道具、落款、パナマ帽、眼鏡など

※新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、展覧会、関連イベントが変更・中止となる場合があります。

開催概要

会期
2021年1月23日(土)〜2021年3月21日(日)
会場 山梨県立文学館
住所 400-0065 山梨県甲府市貢川1-5-35 Google Map
時間
9:00〜17:00(最終入室時間 16:30)
観覧料
一般:330円(260円)、大学生:220円(170円)
*本展と常設展をご覧いただけます。常設展の「飯田蛇笏・飯田龍太記念室」でも龍太の展示があります。
*( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
*高校生以下の児童・生徒は無料
*65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
*障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
URL
【山梨県立文学館 公式サイト】
https://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/
SNS
主催 山梨県立文学館

イベント・講演会・グッズ・コラボ情報

◆ 講演会「普段着の龍太」
1月24 日(日) 午後1:30~3:00
講師:飯田秀實(龍太長男・山廬文化振興会理事長)
聞き手:高室有子(当館学芸幹)
会場:講堂
定員:100名
申込方法:電話

◆ シンポジウム「飯田龍太を語る」
1月30日(土) 午後1:30~3:15
進行:井上康明 (俳人・「郭公」主宰)
パネリスト:瀧澤和治(俳人・「今」代表)、中西夕紀(俳人・「都市」主宰)、髙柳克弘(俳人・「鷹」編集長)
会場:講堂
定員:240名
申込方法:往復はがき
申込締切:1月7日(木)必着

◆ ワークショップ「大人のための初心者俳句ワークショップ」
2 月28 日(日) 午後1:30~3:00 
講師:保坂敏子(俳人・「今」編集人)
会場:研修室
定員:30名
申込方法:往復はがき
申込締切:1月22日(金)必着

◆ 講座「山廬を訪れた人々」
3月6 日(土) 午後2:00~3:10
講師:保坂雅子(当館学芸課長)
会場:講堂
定員: 100名
申込方法:電話

◆ 龍太命名の茶室「素心菴」での呈茶 
2 月27 日(土) ①13:00~ ②14:00~ ③15:00~ 
会場:茶室「素心菴」 (山梨県立文学館がある芸術の森公園内にあります)
定員:各回7名
申込方法:電話 
参加費:300円(お抹茶・和菓子付)※お点前はありません。

*講演会、講座、呈茶は開館時間内に電話でお申し込みください。定員になり次第、締め切ります。1月12日(火)から19日(火)までは館内整備のため休館いたします。
*シンポジウム、ワークショップは往復はがきでお申し込みください(1枚につき1人、1イベントまで)。
「往信」裏面に①「シンポジウム」か「ワークショップ」②郵便番号③住所④氏名とふりがな⑤電話番号、「返信」表面に郵便番号、住所、氏名を記入し、当館までお送りください。応募者が定員を超えた場合は抽選となります。抽選結果は、はがきで応募者全員に開催日の1週間前頃までにお知らせします。

◆ 閲覧室資料紹介「飯田龍太の世界」
会期 :1月23日(土)~ 3月9日(火)
会場:1階 閲覧室 入場無料
飯田龍太の句集や主宰した雑誌「雲母」などを展示。資料は手にとってご覧いただけます。 

広報用画像一覧

  • 画像説明1985(昭和60)年11月 笛吹市境川町の自宅山廬にて 提供 角川文化振興財団 撮影 斉藤勝久
  • 画像説明「水澄みて四方(よも)に関(せき)ある甲斐の国」軸装 個人蔵
  • 画像説明「後山の記(一)」原稿
  • 画像説明金子兜太 飯田龍太宛葉書 1978(昭和53)年1月7日 寄託資料
  • 画像説明

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