プレスリリース
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artisansと輪島塗
―輪島塗 そのさき― 輪島復興支援
そごう美術館(神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階)にて、「artisansと輪島塗」を2026年1月22日(木)より2月23日(月・祝)まで開催します。輪島塗が2024年能登半島地震により壊滅的な被害を受け、地域独自の分業制が大きな打撃を受け輪島塗の存続が危ぶまれる事態となっています。ここに何とか風穴を開け地域の復興と輪島塗の未来を見据えた展覧会を開催いたすことにより漆の技術の継承と輪島塗の未来を切り拓いていきたいと思います。輪島塗の過去現在を見据え未来に向かう輪島を中心とした作家約60名の作品と素地を担う高い技術の技をご紹介いたします。
展覧会概要
輪島復興支援 ―「そのさき」を考える企画
光沢の向こうに隠れた、奥深すぎる技法を読み解く
輪島塗が2024年能登半島地震により壊滅的な被害を受け、地域独自の分業制が大きな打撃を受け輪島塗の存続が危ぶまれる事態となっています。ここに何とか風穴を開け地域の復興と輪島塗の未来を見据えた展覧会を開催いたすことにより漆の技術の継承と輪島塗の未来を切り拓いていきたいと思います。
石川県立輪島漆芸技術研修所所長 小森邦衞氏(重要無形文化財「髹漆」保持者)の全面的なご協力のもと従来の漆の展覧会とは異なり輪島塗独自の工程などを若い方々にもわかりやすく親しみの持てるものとして、素地の作成における高い技術にも注目し輪島塗をご理解いただけるような構成として展示いたします。
輪島塗の過去現在を見据え未来に向かう輪島を中心とした作家約60名の作品と素地を担う高い技術の技をご紹介いたします。
“artisans” ―職人の「超絶技巧」に注目
本展の特徴は、加飾が施され完成された作品のみをご覧いただくだけでなく、堅牢優美な輪島塗が造られる「過程・工程」に、新たに目を向けているところにあります。
今まで注目をされなかった「素地」(輪島塗の下地)の完成にいたる過程を詳しくその超絶技巧を公開いたします。
展覧会のタイトルにもあるように「artisan」は「職人」という意味です。木地や独特の素地造りなどに注目して、その高い技術をご覧ください。
実際に触れる展示
輪島塗の複雑な工程をできる限り順をおってご覧いただくとともに、実際に触っていただける展示とあわせて、その工程に必要な道具も展示いたします。
優美な輪島塗に施される沈金や蒔絵などの加飾技法についても、工程の順に触っていただける見本(手板)を用意し、ご紹介いたします。
輪島塗の装飾技法 現在人間国宝の先生の作品
輪島塗は当初無地の御前と椀がセットになった素朴な「家具膳」が主流でしたが、江戸享保年間に沈金、文化文政時代に蒔絵が加わり加飾の技法も発達を遂げました。重要無形文化財技術保持者の作品を通して輪島塗の美しい加飾技法についてもご覧ください。
また、漆の塗りの基本とされる塗り重ねの工程「髹漆」の重要無形文化財保持者 小森邦衞先生の作品を展示いたします。
― 未来に向けた研修所卒業生の作品約50作家の作品を展示
石川県立輪島漆芸技術研修所は漆芸技術の保存と継承のため1967年に重要無形文化財保持者の故松田権六先生のご奔走のもと輪島に誕生しました。設立にあたり松田先生は「芸は人なり」を基調とする教育方針のもと多くの卒業生を輩出しており、ことに高度な技術の衰亡、消滅の危機をも感じ取られ、今後の発展や振興、研鑽の必要性を強調しておられ設立から60年その使命を果たしています。
1977年に輪島塗は重要無形文化財の指定を受けました。漆塗りのみでも30工程に及ぶ入念な作業により、堅牢で漆独自の色彩光沢を発揮した美しい漆器製作の技術として高く評価されています。
現在技術者は、椀木地師、曲物、指物、朴木地の四職、髹漆部門で塗師、蠟色の二職、加飾部門で沈金、蒔絵の二職の計八職です。
詳細はそごう美術館ホームページにてご案内いたします。
開催概要
| 展覧会名 | artisansと輪島塗 ―輪島塗 そのさき― 輪島復興支援 |
|---|---|
| 会期 |
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| 会場 | そごう美術館 |
| 住所 | 220-8510 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階 Google Map |
| 時間 |
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| 休館日 |
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| 入館料 |
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| TEL | 045-465-5515[美術館直通] |
| URL |
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| SNS | |
| 主催 | そごう美術館、神奈川新聞社 |
| 後援 | 石川県教育委員会、輪島市教育委員会、神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会、tvk(テレビ神奈川)、FMヨコハマ |
| 特別協力 | 石川県立輪島漆芸技術研修所、重要無形文化財輪島塗技術保存会、輪島漆器商工業協同組合、日本うるし掻き技術保存会、二戸市立浄法寺歴史民俗資料館 |
| 監修 | 重要無形文化財「髹漆」保持者 小森邦衞 |
| 協賛 | そごう・西武 |
| *ご入館前にそごう美術館ホームページおよび会場入口掲示の「ご入館の際のお願い」をご確認ください。 *展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更になる場合がございます。 *最新情報は、そごう横浜店・そごう美術館ホームページをご確認ください。 *館内では係員の指示に従っていただきますようお願いいたします。 *入館者が一定数を超えた場合には、入場制限を行います。(入場制限時、会場付近にはお待ちいただく場所はございません) |
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広報用画像一覧

輪島市小峰山
地の粉のもととなる珪藻土が採れる山
珪藻土を炭化させ、粉砕することで地の粉になる
能登ヒバ(アテ)の木
能登ヒバを削り、干す
轆轤を使い、何段階にも分けて挽いていくことで椀木地を作る
椀木地の生成工程

曲物師は水につけた能登ヒバを鉋で削り、型に沿って曲げる

刳物は、轆轤を使わず、鑿や彫刻刀で彫り抜く
塗師は生漆に米糊と地の粉を混ぜ、何回かに分けてヘラで塗り重ね、一辺地から四辺地までの下地付けを行う
《漆象嵌箱「玉響」》山岸一男
《栗鼠に葡萄文蒔絵箱》中野孝一
《曲輪造籃胎食籠》小森邦衞
B3ポスター画像
チラシ表面
チラシ裏面
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