プレスリリース
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丸木スマ展 73歳からのアーティスト
滋賀県立美術館(滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1)では、「丸木スマ展 73歳からのアーティスト」を2026年9月11日(金)より11月23日(月・祝)まで開催いたします。丸木スマ(1875–1956)は、広島県生まれ。1948年、家族のすすめで、73歳から絵を描き始めました。本展では、初期から晩年までの作品や関係資料を、約130点のボリュームで紹介します。自由奔放でユーモラス、ときに目がくらむほど色鮮やか──多くの失われた命を目の当たりにした彼女が描いた、草、花、生き物、そして人々の姿。生命力に溢れた絵の数々は、複雑な現代社会を生きる私たちへの力強いエールとなることでしょう。
丸木スマ《簪》1955年 原爆の図丸木美術館蔵
展覧会概要
原爆を経験したスマさんは、73歳で絵筆を執った——溢れ出す生命の絵
丸木スマ(1875–1956)は、広島県生まれ。1948年、家族のすすめで、73歳から絵を描き始めました。身近な自然や生き物を描き、1950年以降、女流画家協会展や再興日本美術院展などに入選。専門的な美術教育を受けていない高齢の女性が、異例の画壇デビューを飾ったことは、当時の美術界に大きな衝撃を与えました。
華々しい快挙を成し遂げたスマですが、そのわずか数年前、70歳のときに広島に原爆が投下され、スマは爆心地から2.5キロメートルで被爆しました。奇跡的に生き延びますが、その翌年には夫と死別するなど、過酷な人生の局面を迎えます。そして終戦から3年後、スマは絵筆をとり、81歳で没するまでの間、ひたすらに描き続けたのです。
本展では、初期から晩年までの作品や関係資料を、約130点のボリュームで紹介します。自由奔放でユーモラス、ときに目がくらむほど色鮮やか──多くの失われた命を目の当たりにした彼女が描いた、草、花、生き物、そして人々の姿。生命力に溢れた絵の数々は、複雑な現代社会を生きる私たちへの力強いエールとなることでしょう。
みどころ
その1. 生命が躍動する丸木スマの絵で、あなたもきっと元気になる。
日々の暮らしの中で親しんだ花、野菜、犬、猫や虫などを自由奔放な色彩と構図で描いたスマの作品。最晩年の大作《簪(かんざし)》をはじめとする、画面全体に生命力が満ちあふれる「曼荼羅(まんだら)」的とも評される圧巻の絵画は、観る人に強烈なエネルギーを与え、何歳からでも表現できる喜びと生きる元気を届けてくれます。
その2. スマを取り巻く人々や同時代の美術界に注目し、アーティスト・丸木スマ誕生の経緯に迫る!
73歳にして花開いた丸木スマの才能には、多くの人々が強い関心を寄せました。絵を描くきっかけを与え、画壇への出品を後押ししたのは、長男の丸木位里、その妻の丸木俊(※)という、ともに高名な画家であった息子夫婦です。
また、華々しいデビューを飾った後には、安田靫彦や金島桂華らの日本画家、さらには柳宗悦や式場隆三郎ら民藝運動の文化人たちがスマに熱い視線を送りました。
本展では、位里や俊による作品や家族の歩みを伝える写真をはじめ、同時代の文化人たちの評価や言説を物語る貴重な資料を、スマの作品とともに一挙紹介。多角的な視点から、稀代の「おばあちゃん画家」の評価がいかに形成されていったのか、その背景に迫ります。
※丸木俊は、当初旧姓の「赤松俊子」として活動。丸木位里との結婚後も同名義を用いたが、スマの逝去を機に丸木姓を継いで「丸木俊子」と名乗る。その後、さらに「丸木俊(戸籍名が俊)」へと改めた。
その3. 広島、原爆、夫の死——スマの絵の背景にある、凄惨な戦争体験
色鮮やかでユーモラスな作品の背景には、70歳のときに広島の爆心地から約2.5kmの自宅で被爆し、その翌年に夫を亡くすという過酷な過去がありました。その凄惨な記憶を描いた作品にも注目し、2017年に発見された《ピカドン》のように、スマが直接的に原爆を描いた数少ない作品を、スマの言葉とともに展示します。過酷な体験を経てなお、彼女が命の輝きを描き続けた意味を問い直します。
その4. 子どもと一緒に楽しめる!創作コーナーに子ども向けガイドも。
展示の最後には、体験型の創作ワークショップコーナー「絵ハ誰デモ描ケル」(コーナー名は丸木俊の著作に由来)を設置。鑑賞後の余韻のなかで、子どもから大人まで誰でも表現する楽しさを体感できます。
また、丸木スマの絵を楽しみながら巡ることができる、子ども向けガイドも用意しています。
さらに会期中には、託児サービス付きの記念講演会やギャラリートークに加え、「子ども向けギャラリートーク」も開催。美術館内にはキッズスペースもあります。家族みんなで、美術館を楽しんでいただけます。
広島県生まれ。農作業や船宿業に従事し、家族の暮らしを支え続けたのち、1945年に広島で被爆し、翌年夫を亡くす。1948年、73歳にして長男・丸木位里とその妻・丸木俊の勧めで初めて絵筆をとる。自然や生き物を独自の色彩と構図で描き、女流画家協会展や再興日本美術院展等で入選を重ね、70代にして異例の画壇デビューを飾る。1956年に81歳で没するまでのわずか9年ほどの間に、700点以上もの作品を残し、精力的に創作を続けた。
没後もその作品は多くの人を魅了し続け、近年でも2008年に埼玉県立近代美術館、2011年に原爆の図丸木美術館、2017年に一宮市三岸節子記念美術館、2021年にベルナール・ビュフェ美術館などで個展が開催されている。
開催概要
| 展覧会名 | 丸木スマ展 73歳からのアーティスト |
|---|---|
| 会期 |
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| 会場 | 滋賀県立美術館 |
| 住所 | 520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1 Google Map |
| 展示室 | 滋賀県立美術館 展示室3 |
| 時間 |
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| 休館日 |
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| 観覧料 |
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| TEL | 077-543-2111 |
| URL |
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| URL2 |
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| SNS | |
| 主催 | 滋賀県立美術館、京都新聞 |
| 特別協力 | 原爆の図丸木美術館 |
| 監修 | 岡村幸宣(原爆の図丸木美術館 専務理事・館長代理) 永井明生(キュレーター・美術研究者) |
| 企画 | 山田創(滋賀県立美術館 学芸員) |
関連イベント
本展監修者による講演会①「みんなスマが好きだった」
[要事前申込/抽選/無料]
スマの絵画がどのように社会に知られていったのか、歴史をたどり解説します。
講 師:岡村幸宣(本原爆の図丸木美術館 専務理事・館長代理)
日 時:9月26日(土)14:00~15:30
場 所:滋賀県立美術館 木のホール
定 員:100名
本展監修者による講演会②「丸木スマの描く『いのち』」
[要事前申込/抽選/無料]
スマ作品の特徴や魅力について、広島との関わりに焦点を当てながら紹介します。
講 師:永井明生(キュレーター・美術研究者)
場 所:滋賀県立美術館 木のホール
日 時:10月10日(土)10:30~12:00 ※託児サービスあり
定 員:100名
ギャラリートーク
[事前申込不要/当日先着順/要観覧チケット]
展示室を回りながら、本展担当学芸員がみどころを解説します。
日 時:9月19日(土)10:00~11:00 ※託児サービスあり
10月15日(木)14:00~15:00
11月14日(土)14:00~15:00
場 所:滋賀県立美術館 展示室3
定 員:各回20名程度
子ども向けギャラリートーク
[事前申込不要/当日先着順/要観覧チケット]
学芸員とお話しながら展覧会を楽しみましょう。美術館が初めてのお子さんにもおすすめです。
日 時:9月19日(土)14:00~15:00
11月7日(土)10:00~11:00
場 所:滋賀県立美術館 展示室3
定 員:各回30名程度
次回開催予定の展覧会(企画展)
「佐川晃司展(仮)」
会期:2027年1月15日(金)~3月22日(月・振休)
会場:滋賀県立美術館 展示室3
滋賀県内の里山にアトリエを構える佐川晃司(1955-)。菱形や三角形を基本的な構成単位とする彼の絵画を眺めていると、作品と身体とを包含する場が立ち現れてくるような感覚が訪れます。
そんな佐川の作品は「見る」という行為の本質を探求するものとして高く評価され、国内の主要美術館で個展が着実に開催されてきました。本展は、混沌とした時代にこそ体験してほしい、心静まる場としてキュレーションされます。
滋賀県立美術館では、展示室でもしーんと静かにする必要はなく、おしゃべりしながら過ごしていただけます。また、目が見えない、見えづらいなどの理由でサポートや展示解説をご希望される場合や、その他、ご来館にあたっての不安をあらかじめお伝えいただいた際には、事前の情報提供や当日のサポートのご希望に、可能な範囲で対応します。
・1984年8月26日に滋賀県立近代美術館として開館しました。
・日本画家の小倉遊亀(滋賀県大津市出身)や染織家の志村ふくみ(滋賀県近江八幡市出身)のコレクションは国内随一を誇っています。
・2025年度末時点の収蔵件数は2,776件です(日本画・郷土美術 1,323件、現代美術 645件、アール・ブリュット 808件)。
・自然豊かなびわこ文化公園内に位置し、周りには、滋賀県立図書館や滋賀県埋蔵文化財センター、茶室「夕照庵」などの文化施設とともに、日本庭園「夕照の庭」や子どもたちに大人気の遊具を備えた「わんぱく原っぱ」、自然とふれあえるビオトープなどが広がっています。
・美術館北側敷地内の「彫刻の庭」には、ドナルド・ジャッド、ケネス・スネルソン、速水史朗、井上裕加里の作品4点を展示しています。また、美術館の西側(公園の敷地内)にある「彫刻の路」には、山口牧生、村岡三郎、植松奎二の作品3点を展示しています。
広報用画像一覧
丸木スマ《簪》1955年 原爆の図丸木美術館蔵
丸木スマ《柿もぎ》1949年 原爆の図丸木美術館蔵
丸木スマ《田楽》1956年 個人蔵
丸木スマ《おんどりめんどり》1955年 原爆の図丸木美術館蔵
丸木スマ《わたしとクマ》1951年 原爆の図丸木美術館蔵
丸木スマ《ピカドン》制作年不詳 個人蔵
丸木スマ肖像
丸木スマ肖像
チラシ表
チラシ裏
滋賀県立美術館外観(撮影:大竹央祐)
滋賀県立美術館エントランスロビー(撮影:大竹央祐)
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