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山王美術館のルノワール・コレクション約50点を一挙公開!
生誕185年 ルノワール展

開催期間会期

山王美術館(大阪府大阪市中央区城見2丁目2番27号)にて、「生誕185年 ルノワール展」を開催いたします。60年におよぶ画家生活のなかで、肖像、風景、静物、家族、裸婦とさまざまな主題に取り組んだルノワールですが、すべてに共通しているのは、温かく、愛情に満ちた眼差しが注がれているということでしょう。生誕185年を記念した本展では、山王美術館のコレクション約50点を一堂に公開し、その画業の一端を辿ります。光と色彩、生きる歓びにあふれたルノワールの世界を、ぜひお楽しみください。

ピエール=オーギュスト・ルノワール≪噴水による浴女≫1914年、山王美術館

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展覧会概要

「おそらくルノワールは悲しい絵を一度も描かなかった唯一の偉大な画家でしょう。」
Octave Mirbeau, “Renoir”, Bernheim-jeune, Paris, 1913

フランスの小説家オクターヴ・ミルボーが、1913年に出版されたピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)の画集に寄せた言葉です。ルノワール自身もまた、いやなことが多い人生において、絵画は「愛すべきもの」「愉しく、美しいもの」でなければならないと、晩年に語っています。60年におよぶ画家生活のなかで、肖像、風景、静物、家族、裸婦とさまざまな主題に取り組んだルノワールですが、すべてに共通しているのは、温かく、愛情に満ちた眼差しが注がれているということでしょう。ルノワールにとって、生きることは描くことであり、描くことは悦びであったといえます。
前衛的な画家グループである印象派を出発点としながらも、絵画の伝統に学び、つきることなく探求をつづけたルノワール。生誕185年を記念した本展では、山王美術館のコレクション約50点を一堂に公開し、その画業の一端を辿ります。
光と色彩、生きる歓びにあふれたルノワールの世界を、ぜひお楽しみください。


みどころ
1. 山王美術館ルノワール・コレクションを一堂に公開
山王美術館は、50点を超えるルノワール・コレクションを収集しています。
ルノワールの生誕185年を記念した本展では、初公開作品11点を含む、全コレクションを一堂に展示いたします。なかでも、≪噴水による浴女≫(1914年)は、大原美術館所蔵の≪泉による女≫(1914年)、その先行作品ともいえる岐阜県美術館所蔵の≪泉≫(1910年頃)と、同主題によるものです。「自然のなかの裸婦」という伝統的主題を探求し続けたルノワール。生命感にあふれたこの裸婦像は、ルノワールが到達した新しい表現といえます。これ以降に展開した、さまざまな赤の色調にあふれた、まるで生命の輝きそのものを表わすかのような裸婦像も、あわせて展覧いたします。

2. 花、風景、静物、裸婦、装飾画…バリエーション豊かな主題の数々
ベルネーム=ジュヌ画廊編纂(2007~2014年)による5巻におよぶ、ルノワールのカタログレゾネには、油彩、パステル画、素描、水彩画あわせて4,517点もの作品が掲載されており、花、果物ある静物、風景画、人物のある風景、神話の場面、赤ちゃん、子ども、少女、女性、裸婦像と、52ものテーマに区分されています。
このように、長い画家生活のなかで多岐にわたる主題に取り組んだルノワールですが、いずれの主題においても共通しているのは、愛情に満ちた、温かな画家の眼差しが注がれているということでしょう。画家ルノワールにとっては、描くことは喜びであり、絵画は愉しく美しいものでなければならなかったのです。本展では、風景、バラやアネモネなどの花、静物、裸婦、そして装飾画まで、幅広く展示いたします。

3. コレクション約50作品で追う、ルノワール創作の軌跡
印象派時代の女性像から、「印象主義の行き詰まり」を感じ古典へと回帰したアングル時代、「自然のなかの裸婦」という伝統的な主題に取り組み始めた南仏時代、さらに晩年に開花する豊潤な色彩による作品群まで、50年以上にもおよぶ画業の一端を5章に分けて辿ります。

1章 ~1880年|画家をめざして
2章 1881~1889年|古典への回帰
3章 1890~1900年|高まる評価のなかで
4章 1901~1909年|南仏・カーニュの地にて
5章 1910~1919年|生命の讃歌


ピエール=オーギュスト・ルノワール Pierre-Auguste Renoir 1841-1919
フランス リモージュに生まれ、南フランス カーニュ=シュル=メールにて没。
13歳で陶器絵師の見習いとなる。1861年よりシャルル・グレールのアトリエで指導を受け、そのかたわら1862年にはエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学する。グレールのアトリエではモネらと交友を深める。印象派展に参加するかたわらサロンにも断続的に出品し、1879年のサロンでの成功を契機に肖像画家としても成功を収める。印象派の表現に行き詰まりを感じていたルノワールは、1881年のイタリア旅行を機に古典主義的な傾向を目指すようになる。1890年代に入るとふたたび暖かい色調に戻り、やがて色彩豊かな世界へと移行する。1903年南フランスのカーニュ=シュル=メールに移住して以後は赤や緋色がいっそう強さと輝きをまし、少女や浴女、花、風景などを多く手がけた。

山王美術館について
当館は、ホテルモントレ株式会社の創立者が五十数年にわたり収集したコレクションを公開・展示する美術館として、2009年8月27日に開館し、2022年9月2日に大阪市・中央区に移転しました。
600点におよぶコレクション群は、近代の西洋絵画・日本洋画・日本画・陶磁器・彫刻と多岐にわたり、そのいずれもが「ここでしか会うことのできない芸術作品」です。私たちが今日鑑賞することのできる数々の芸術作品は、幾多の歴史を経ながらも、芸術を愛する人々により守られ、次の時代へと託される、この積み重ねのなかで現在へと受け継がれてきました。山王美術館は、こうした先人の思いや願いを継承し、芸術作品を未来へと守り伝えていく役割を果たすとともに、広く皆さまにご鑑賞いただき、美に触れる歓びと感動を分ちあえる場を創出してまいりたいと考えております。

開催概要

展覧会名山王美術館のルノワール・コレクション約50点を一挙公開! 生誕185年 ルノワール展
会期
2026年3月1日(日)〜2026年7月31日(金)
会場 山王美術館
住所 540-0001 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番27号 Google Map
時間
10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
休館日
火曜日・水曜日(ただし、4月29日、5月5日、5月6日は開館)
入館料
一般 1,300円
大学・高校生 800円
中学生以下 500円(保護者同伴に限り2名様まで無料)
*学生証をご提示ください。
TEL 06-6942-1117
URL
【山王美術館公式ホームページ】
http://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum
URL2
【山王美術館公式ホームページ|展覧会詳細ページ】
https://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/exhibition/202603.html
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広報用画像一覧

  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪噴水による浴女≫1914年、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪帽子で装うリディア≫1917年、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪緑の花瓶のバラ≫1910年頃、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪若い女性≫1877年、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪鏡の中の婦人≫1877年、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪果物をもった横たわる裸婦≫1888年頃、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪イオカステ―(ギリシア神話「オイディプス王」より)≫1895年頃、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪チャペルのある風景≫1899年、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪村の入り口≫1900年頃、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪裸婦≫1918年、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪裸婦と花の習作≫1915年頃、山王美術館
  • 画像説明ピエール=オーギュスト・ルノワール≪読書(赤とローズのブラウスを着た二人の女性)≫1918年、山王美術館
  • 画像説明

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