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企画展「藤田嗣治 猫と少女の部屋」

開催期間会期
※掲載申込み受付終了

軽井沢安東美術館にて、企画展「藤田嗣治 猫と少女の部屋」を2023年3月3日(金)から9月12日(火)まで開催いたします。本展では、藤田が約1年というニューヨーク滞在中に描いた貴重な作品《猫の教室》(1949年)を展示室5にて初披露いたします。また、当館開館のきっかけとなったコレクションの最初の1点《ヴァンドーム広場『魅せられたる河』より》(1951)のほか、全5点の初公開作品を含む、約120点の作品をお楽しみ下さい。

《猫の教室》1949 油彩、キャンバス 軽井沢安東美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5082

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展覧会概要

軽井沢安東美術館は、日本で初めて藤田嗣治の作品だけを展示する美術館として、昨年10月、軽井沢にオープンしました。開館記念展に続いて、2023年3月3日(金)から9月12日(火)まで、企画展「藤田嗣治 猫と少女の部屋」を開催いたします。

当館は、安東泰志と妻・恵夫妻が約20年にわたって蒐集してきた、エコール・ド・パリの代表的な画家 藤田嗣治の作品約200点をコレクションしています。コレクションの始まりは、散歩の途中に偶然ギャラリーで出会った一枚の版画でした。そこに描かれた愛らしい猫に魅せられた二人は、その後、猫だけでなく少女の作品も好んで集めていくことになりました。

当館創設のきっかけともなった、猫と少女の作品は、安東コレクションの中核をなしています。本展では、「猫と少女の部屋」と題し、コレクション最初の作品となった《ヴァンドーム広場 『魅せられたる河』より》(1951)のほか、表情豊かに、ユーモアたっぷりに、躍動感あふれる猫たちが描かれた《猫の教室》を、展示室5にて初披露します。そのほかに、藤田作品の代名詞でもある「乳白色の下地」の裸婦像など、それぞれの時代ごとに藤田の画業を代表する、多彩かつ貴重な初公開作品を各展示室においてご紹介し、全120点ほどの作品をご覧いただきます。

本展の初公開作品5点について、ご紹介します。

《猫の教室》1949年
藤田は1920年代から人物像とともに動物をよく描いていますが、擬人化された動物が登場するのは1947年以降のこと。本作品は、同じニューヨークで同年に制作された、狐の家族を擬人化した作品『ラ・フォンテーヌ頌』を彷彿させる躍動感、繊細な筆遣い、そして豊かな色合いに満ちています。猫の作品という枠組みを超えて、この時代の藤田を代表する貴重な作品の一つといっても過言ではないでしょう。
展示室:第五展示室(赤の部屋)~猫と少女の部屋~

《腕を上げた裸婦》油彩、カンヴァス 1924年
エコール・ド・パリのなかで藤田が「破格の成功」を収めることとなった「乳白色の下地」と呼ばれる新しい絵画技法の作品。1923年の第16回サロン・ドートンヌに出品した「五人の裸婦」(東京国立近代美術館所蔵)のうち、左から二番目の女性と同じ構図で描かれた貴重な作品です。
展示室:第二展示室(緑の部屋)~1920年代~

《雪》グワッシュ・水彩、紙 1949年
日本で戦争責任を追及された藤田は、やがて祖国を離れニューヨーク経由でフランスへ戻る決心をします。1年弱のニューヨーク滞在中に西洋の名画・文化と再び出会ったことで多いに刺激を受けた藤田は、短期間ながらもここで多くの名作を生んでいます。この作品はニューヨークで開催された個展に出品された稀少な作品のひとつです。
展示室:第三展示室(黄色の部屋)~1930、40年代~

《猫を抱く幼いグレコ》墨、紙 1953年
本作品は歌姫ジュリエット・グレコの結婚式の日に藤田がお祝いとして送ったものです。定期的に藤田のアトリエに足を運んでいたグレコは、ある時は幼少時代について、ある時は苦悩について互いに語り合ったといわれています。この作品は、そんな少女時代のグレコの面影を残したまま描かれたもので、二人が深い友情で結ばれていた証です。
展示室:第四展示室(青の部屋) ~1950年代、60年代~

《モランディエールの肖像》鉛筆・水彩、紙 1934年
1934年8月、藤田がマドレーヌを連れて軽井沢を旅行したことがわかっています。この作品のモデルはフランス法学者で、当時、日仏会館所長を務めていた藤田の友人、レオン・ジュリオ=ド=ラ=モランディエール。「軽井沢にて(à Karuizawa)」と記されたこの肖像画は、藤田と軽井沢との関係をひも解く貴重な作品です。
展示室:第三展示室(黄色の部屋)~1930、40年代~

藤田嗣治作品は、著作権で保護されており、ご利用は以下の場合に限られますので、ご注意の上、お申込みください。当館の展示室および 施設画像一覧 の画像以外の3点の広報用作品画像はすべて、【紙媒体での掲載】のみで、【400文字以内】の紹介記事の場合に限って、ご利用いただけます(当館が一括して著作権使用許諾済み)。 画像は名刺大以下のサイズでご使用ください。※WEB媒体でのご掲載にあたっては著作権処理のご対応(著作権料お支払い含む)が必要となります。画像掲載をご希望の際には、広報お問合せ先まで、ご連絡ください。

開催概要

会期
2023年3月3日(金)〜2023年9月12日(火)
会場 軽井沢安東美術館
住所 389-0104 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43番地10 Google Map
時間
10:00〜17:00
休館日
水曜日(祝日の場合は開館。翌平日が休館となります)
観覧料
一般 2,300 円/高校生以下 1,100 円/未就学児無料
*その他各種割引あります。
*チケットはオンラインでもご購入いただけます。詳細は決定次第、追って公式サイトにてご案内させていただきます。
TEL 0267-42-1230
URL
【軽井沢安東美術館|公式サイト】
https://www.musee-ando.com/
SNS
交通アクセス  JR 軽井沢駅より徒歩 8 分

同時開催

特別展示「藤田嗣治と日本文化 パリにおける『本のしごと』」
開催期間:2023年3月3日(金)~8月1日(火)
1920年代、「乳白色の肌」の下地で一躍有名となった藤田嗣治。それは、渡仏後、自身の画風を模索し続けた藤田が見出した画法、藤田にしか作り出せないマチエールであり、多くの人々を魅了しました。ただし、パリでの藤田の活躍はこれだけではありませんでした。
藤田が脚光を浴びた1920年代は、第一次世界大戦を経て日本が世界の仲間入りを果たした時期にあたり、「第二のジャポニズム」とも思える動きが見られるようになります。1924年の日仏会館の設立、1929年のパリ国際大学都市における日本館の開設にとどまらず、幅広い文化的な領域にまで「第二のジャポニズム」の波が押し寄せたのです。この潮流を受けて藤田は、日本をテーマとした挿画本に深く関わっていくことになりました。そして日本をテーマとした「本のしごと」は、戦後、パリに戻った1950年代にも確認することができます。この度、特別展示室(挿画本展示室)にて、挿画本コレクションのなかから、とくに日本文化と藤田をテーマとした作品を紹介します。

展示作品例:
挿画本『日本昔噺』
藤田嗣治編集・訳/クロード・ファレール序文 アベイユ・ドール社 1923年刊
挿画本『千の黄金の花弁をもつ花』
リュシアン・グロー博士著 アポロ社 1930年刊
挿画本『海龍』
ジャン・コクトー著 ジョルジュ・ギヨ社 1955年刊

お知らせ HARIO CAFE のご案内

HARIO CAFE

HARIO CAFE 店内 撮影: 新 良太

当館では、1921年の創業より多くのコーヒー器具をつくってきた「HARIO」直営のカフェを営業しており、ご来館の方のみならず、どなたにもご来店いただけます。HARIOの器具で淹れたスペシャリティコーヒーや紅茶をお楽しみいただけるほか、それらの器具を実際にさわってご購入いただくことができます。美術館限定デザインを含むHARIO Lampwork Factoryのガラスアクセサリーの販売もしております。

◇ HARIO CAFE お飲み物代・お食事代10%OFFキャンペーン
美術館の入館チケットのご提示で、HARIO CAFEのお飲み物代・お食事代が10%OFFになります。ご来館の際には、ぜひカフェでのひとときをお楽しみください。

◇ 新商品「春のブレンド」のご案内
HARIO CAFE では、3月中旬より新商品「春のブレンド」が登場します!ぜひこちらもお楽しみください。

広報用画像一覧

  • 画像説明《猫の教室》1949 油彩、キャンバス 軽井沢安東美術館蔵
    © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5082
    ※【紙媒体での掲載】のみ【400文字以内】の紹介記事でご掲載の場合に、ご利用いただけます。 ※WEB媒体でのご掲載にあたっては著作権処理のご対応(著作権料お支払い含む)が必要となります。ご希望の際には、広報お問合せ先までご連絡ください。
  • 画像説明《雪》1949 グワッシュ・水彩、紙 軽井沢安東美術館蔵
    © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5082
    ※【紙媒体での掲載】のみ【400文字以内】の紹介記事でご掲載の場合に、ご利用いただけます。 ※WEB媒体でのご掲載にあたっては著作権処理のご対応(著作権料お支払い含む)が必要となります。ご希望の際には、広報お問合せ先までご連絡ください。
  • 画像説明《腕を上げた裸婦》1924 油彩、キャンバス 軽井沢安東美術館蔵
    © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5082
    ※【紙媒体での掲載】のみ【400文字以内】の紹介記事でご掲載の場合に、ご利用いただけます。 ※WEB媒体でのご掲載にあたっては著作権処理のご対応(著作権料お支払い含む)が必要となります。ご希望の際には、広報お問合せ先までご連絡ください。
  • 画像説明『海龍』ジャン・コクトー著 ジョルジュ・ギヨ社 1955年刊行
    © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2023 E5082
    ※【紙媒体での掲載】のみ【400文字以内】の紹介記事でご掲載の場合に、ご利用いただけます。 ※WEB媒体でのご掲載にあたっては著作権処理のご対応(著作権料お支払い含む)が必要となります。ご希望の際には、広報お問合せ先までご連絡ください。
  • 画像説明軽井沢安東美術館 展示室 (中央)《猫の教室》(1949 油彩、キャンバス)(左)《パリの屋根の前の少女と猫》(1955 油彩、キャンバス)(右)《正面を向く猫》(1930 油彩、キャンバス)
  • 画像説明軽井沢安東美術館 展示室
  • 画像説明軽井沢安東美術館 展示室
    撮影: 新 良太
  • 画像説明軽井沢安東美術館 展示室
    撮影: 新 良太

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