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ランス美術館コレクション
風景画のはじまり コローから印象派へ
茨城県近代美術館(茨城県水戸市)にて「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」を開催いたします。ランスは、シャンパンの産地として知られるフランス・シャンパーニュ地方の古都です。街の中心に建つランス美術館は、フランス近代風景画の至高のコレクションで知られています。本展は、同館所蔵の選りすぐりの名品により、ジャン=バティスト ・カミーユ ・コロー(1796-1875)からバルビゾン派、ギュスターヴ ・クールベ(1819-1877)、そしてクロード・モネ(1840-1926)やカミーユ・ピサロ(1830-1903)ら印象派にいたる19世紀の風景画の流れを一望する展覧会です。
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《イタリアのダンス》1865–70 年 油彩/カンヴァス Inv. 887.3.1
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwer
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展覧会概要
フランス北東部、シャンパンの本場・シャンパーニュ地方の中心地ランスは、歴代フランス国王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂を擁する由緒ある地です。街の中心に建つランス美術館は、近代以降、シャンパン醸造や繊維産業によって財を成した地元の蒐集家からの作品寄贈を受けて発展し、特に同地の主要なシャンパン・メゾン、ポメリー社の経営者アンリ・ヴァニエ(1832-1907)が遺贈したコレクションをその中核としています。とりわけフランス近代風景画のコレクションが特筆され、19世紀の最も重要な風景画家の一人であるジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)の作品を27点、ルーヴル美術館に次ぐ規模で所蔵することでも知られています。
本展は、ランス美術館所蔵の珠玉の油彩画作品を中心に、版画・資料も合わせた約80点によって、約100年にわたる風景画の展開を一望する展覧会となります。
17世紀以降、フランスの風景画は神話や物語が伴う理想的風景として表現され、アトリエの中で合成・再構成された架空の自然が描かれました。しかしながら、19世紀に入ると、持ち運びが容易なチューブ入り絵具の発明によって、アトリエの外での制作が容易になります。鉄道網の発達も相まって、画家たちは様々な場所に赴いてリアルな風景に向き合い、明るい光の下で観取した自然の瑞々しさや力強さ、輝きを生き生きと表現するようになりました。
本展では、コローの師であるアシル=エトナ・ミシャロン(1796-1822)、ジャン=ヴィクトール・ベルタン(1767-1842)の理想化から写実へ向かう風景画を皮切りに、手つかずの自然のありのままの姿を捉えたギュスターヴ・クールベ(1819-1877)、田舎や郊外の田園風景に惹かれたバルビゾン派、旅の記憶に叙情を交えて描いたコローなど珠玉の作品を紹介します。そして、戸外制作の先駆者の一人であり、水と大気と光の変化を画面に定着しようとしたウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)から、風景を輝かしい色彩によって光そのものとして表現するにいたるクロード・モネ(1840-1926)ら印象派への道筋をたどります。
コロー、バルビゾン派からクールベ、ピサロ、モネまで、フランス・ランス美術館所蔵の近代風景画の名品を紹介。
【広報文2】(約80字)
フランス・シャンパーニュ地方にあるランス美術館が誇る珠玉の風景画コレクションにより、コロー、バルビゾン派からピサロ、モネまで、19世紀フランス風景画の流れを辿ります。
【広報文3】(約120字)
シャンパンや大聖堂で有名なフランス・シャンパーニュ地方の古都ランスの街の中心に建つランス美術館。同館の珠玉の風景画コレクションにより、コローをはじめ、バルビゾン派からクールベ、ブーダン、そしてモネら印象派へと至る19世紀フランス風景画の流れを辿ります。
作品数・主な出品作家
作品数:油彩画 52点、版画 26点、資料
主な画家:ジャン=ヴィクトール・ベルタン(1767-1842)
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)
アシル=エトナ・ミシャロン(1796-1822)
コンスタン・トロワイヨン(1810-1865)
テオドール・ルソー(1812-1867)
シャルル=フランソワ・ドービニー(1817-1878)
ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)
カミーユ・ピサロ(1830-1903)
クロード・モネ(1840-1926)
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)
他、合計37名
展覧会構成と見どころ
第1章 コローと19世紀風景画の先駆者たち
主な画家:ミシャロン、ベルタン、クールベ、コロー
第2章 バルビゾン派
主な画家:ルソー、ドービニー、デュプレ、ディアズ、トロワイヨン、アルピニー
第3章 画家=版画家の誕生
主な画家:コロー、ドービニー、ヨンキント、ミレー
第4章 ウジェーヌ・ブーダン
第5章 印象主義の展開
主な画家:ルノワール、ピサロ、モネ
見どころ1 名作《イタリアのダンス》を含むコロー16 点、一挙公開
けぶるような銀灰色の、叙情的な風景画が日本でも人気の高いジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)。ランス美術館が誇るコロー作品 27 点のうち、選りすぐりの名画16点が来日を果たしました。初期から晩年までバランスの良いセレクトによって画風の変遷を辿りながら、様々な土地への旅を通して生まれたコローの詩的情緒あふれる絵画世界をご覧いただく貴重な機会です。
見どころ2 「空の王者」ブーダン――光、水、大気の交響詩
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)は、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴルで10代後半のクロード・モネ(1840-1926)に出会い、未来の巨匠を光あふれる戸外での制作に導いたことで知られています。空と雲、水の描写に優れたブーダンは海景画を多く描き、コローからは「空の王者」と称賛されました。本展ではブーダンに一章をさき、7点の優品により、海や港、船、浜辺のリゾートといった画家が得意としたモティーフによる作品をはじめ、やや珍しい動物画も紹介し、絶えず変化・流動する水の様相と、光と大気の繊細なニュアンスをとらえようとしたブーダンの魅力を余すところなくお伝えいたします。
見どころ3 「連作」前夜――モネの“兄弟作”を見比べる
本展には、茨城県近代美術館が所蔵するクロード・モネ(1840-1926)《ポール=ドモワの洞窟》(1886年)と同じ時期に同じ場所(ブルターニュ地方のベリール)を描いた《ベリールの岩礁》(1886年)が出品されます。これらは、モネが後に展開することになる、「積わら」や「ルーアン大聖堂」、「睡蓮」といった同じモティーフを、異なる季節や時間帯、気象条件のもと、様々に変化する光の効果を追究して何点も描く「連作」の試みにつながっていく重要な作品です。会場では、“兄弟作”ともいうべき《ポール=ドモワの洞窟》と《ベリールの岩礁》を並べてご紹介します。普段は水戸とランスという遠く離れた地にある2点を至近で見比べていただくと、光の表現や色彩、筆触や構図などの共通点や相違点など、大小様々な発見があることでしょう。
開催概要
展覧会名 | ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ |
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会期 |
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会場 | 茨城県近代美術館 |
住所 | 310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1 Google Map |
時間 |
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観覧料 |
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TEL | 029-243-5111 |
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主催 | 茨城県近代美術館 |
後援 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本/水戸市/朝日新聞水戸総局/ 茨城新聞社/NHK 水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/ 日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局 |
協力 | 日本航空 |
企画・監修 | ランス美術館 Exposition produite et gérée par le Musée des Beaux-Arts de la VILLE DE REIMS EN FRANCE. |
企画協力 | ブレーントラスト |
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イベント・講演会・グッズ・コラボ情報
会期中のイベント
(1)講演会「シャンパーニュ 産業と文化の華」
シャンパーニュ地方やランスの文化や芸術を語る上で欠かせない、発泡性ワインの最高峰「シャンパーニュ」(シャンパン)。本講演会では、シャンパーニュ産業の成立と発展について、そしてシャンパーニュにまつわる文化などについてお話いただきます。
講師:山本昭彦氏(ワインジャーナリスト)
日時:2月20日(日) 午後2時~午後3時30分
会場:地階講堂
定員:100名(要事前申込、参加無料)
◆ 山本昭彦(ワインジャーナリスト) プロフィール
1961 年生まれ。購読制ワインサイト「ワインレポート」代表。読売新聞記者を経てワインレポートを創設。著書に『ブルゴーニュと日本をつないだサムライ』(イカロス出版)、『50語でわかる!最初で最後のシャンパン入門』、『死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン』(講談社+α新書)、『絶対はずさないおうち飲みワイン』(朝日新書)など。
(2)学芸員による鑑賞講座「降り注ぐ光の中で―フランス近代風景画の流れ―」
講師:澤渡麻里(本展担当学芸員)
日時:3月5日(土) 午後2時~午後3時30分
会場:地階講堂
定員:100名(要事前申込、参加無料)
(3)令和3年度 第2回ミュージアムコンサート「ピアノの夕べ~フランスの風を感じて~」
絵画の中のフォンテーヌブローの森やノルマンディーの海に遊んだ後は、ピアノでフランスの風を感じてみませんか。ショパンやドビュッシー、ラヴェルなど、フランスにゆかりのある 19~20 世紀の作曲家の楽曲をセレクトしたプログラムをお届けします。ピアノが紡ぐ、フランスの香り豊かな音楽をお楽しみください。
出演:廣瀬由香里(ピアノ)
日時:2月27日(日) 午後5時45分~午後6時45分
会場:1階エントランスロビー
定員:150名程度(要事前申込、要本展チケット半券〈当日以外も可〉)
◆ 廣瀬由香里 プロフィール
水戸市出身。茨城県立水戸第三高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。同大学研究科修了。第13回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA アジア大会 大学生部門 金賞。第40回茨城県新人演奏会新人賞。
【イベント申込方法】
・来館
美術館総合受付にて申込書を記入。
・往復はがき
往信用文面に希望者全員(1枚につき 2 名様まで。コンサートのみ1枚につき 4 枚様まで)の氏名、代表者の住所、電話番号、参加を希望するイベント名、返信用宛名面に代表者の住所と氏名を記入し、当館「ランス美術館コレクション展 イベント係」まで送付。
・ウェブサイト
当館ウェブサイトのイベントページから参加申込フォームにて申込み。
※定員に達した時点で受付を終了いたします。
※各イベントは日時・内容等が変更になる可能性があります。
※詳細は当館ホームページ(http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp)をご覧ください。
広報用画像一覧
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《イタリアのダンス》1865–70 年 油彩/カンヴァス Inv. 887.3.1
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwerジャン=バティスト・カミーユ・コロー《湖畔の木々の下のふたりの姉妹》1865-70 年 油彩/カンヴァス Inv. 887.3.82
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwerテオドール・ルソー《沼》1842-43 年 油彩/カンヴァス Inv. 907.19.227
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwerシャルル=フランソワ・ドービニー 《柵の中の羊の群れ、朝》1860 年 、刷り 1862 年 エッチング/紙 個人蔵
ウジェーヌ・ブーダン《ベルク、出航》1890 年 油彩/カンヴァス Inv. 907.19.34
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwerクロード・モネ《ベリールの岩礁》1886 年 油彩/カンヴァス Inv. 907.19.191
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwerピエール=オーギュスト・ルノワール《風景》1890 年頃 油彩/板に裏打ちされたカンヴァス Inv. 949.1.61
ランス美術館 © MBA Reims 2019/Photo : C. Devleeschauwer
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