プレスリリース
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山口県立萩美術館・浦上記念館
展示スケジュールのご案内
2022年度 秋季開催の各展覧会のご紹介
山口県立萩美術館・浦上記念館にて、11月に開催スタートする 「浮世絵に見る影(かげ)の表現 ―写実と幻想」ほか秋季に開催中の各展覧会、および浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介する「特選鑑賞室」(10月~12月)のご案内です。当館は、浮世絵、東洋陶磁、陶芸・工芸を専門とする美術館です。山や海に囲まれ、自然豊かで風光明媚な山口県萩市にあり、歴史情緒あふれる城下町の景観なども魅力的なこの地に、萩市出身の実業家、浦上敏朗(うらがみとしろう 1926-2020)氏の寄贈を契機として1996年10月に開館しました。本館の建築は、丹下健三・都市・建築設計研究所の設計によるものです。
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山口県立萩美術館・浦上記念館では、11月から開催の秋季の展覧会として、〈浮世絵〉の展示 「浮世絵に見る影(かげ)の表現 ―写実と幻想」のほか、浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介する「特選鑑賞室」(10月~12月)、夏季より継続開催中の各展のご紹介、および特別展示のお知らせです。ぜひ、皆様の媒体にて、広くご紹介のほどお願い申し上げます。
各展覧会や当館のご紹介にあたっては、当サイトより広報用画像をお申込みいただけます。※特別展示については、別途お問い合わせください。
2022年度 秋季開催のコレクション展示のご紹介
「浮世絵に見る影(かげ)の表現 ―写実と幻想」会期:2022年11月19日(土)~12月18日(日)
会場:展示室1 〈浮世絵〉“影(かげ)”という言葉のほんらいの意味は、日・月・星・灯火などの光でした。そこから光が反射して水や鏡に映る物の形、光が遮られて光源の反対側にできる黒い影法師など、光によって生じる形に意味の中心をおくようになると、心に思い浮かぶ人の面影や幻影なども表すようになりました。浮世絵版画では、18世紀半ばから影絵遊びや影法師などを描いた作品が現れ、19世紀初頭からは、科学的に一貫性のある光と影の表現が美人画や風景画などのあらゆる主題において多数認められるようになります。今回は影を描いた様々な作品をお楽しみください。
「風流夕涼三美人」菊川英山 文化11〜14年(1814〜1817)
「華麗なる色絵磁器」会期:2022年11月19日(土)~2023年4月9日(日)
会場:展示室2 〈東洋陶磁〉色絵は五彩(ごさい)、赤絵(あかえ)とも呼ばれ、その名前が示す通り赤、緑、黄などの顔料を用いて、色鮮やかな文様が描かれたやきものです。素地(きじ)が陶器の場合は色絵陶器、素地が磁器の場合は色絵磁器と呼ばれ、いずれも古い歴史を有します。今回ご紹介する色絵磁器は、元時代に中国江西省の景徳鎮窯(けいとくちんよう)で14世紀ころに生まれました。
色絵磁器は同時代に生まれた青花(せいか)磁器と併せて、陶磁器の装飾における革命的な技法でしたが、素地となる磁器(白磁)の焼締まる温度では、顔料が定着せず揮発してしまうため、色絵磁器を作るには低火度で余計にもう1回焼成する必要があり、必然的にやきものにかかるコストが増えることになりました。
しかし、その鮮やかさから色絵磁器は発展し続け、特に皇帝への献上品が焼かれた景徳鎮官窯では、わずかな筆致の乱れも許されない優品が作られ、明時代の万ばん暦れき赤絵はその頂点のひとつと評されます。一方、景徳鎮民窯で作られた南京赤絵や、福建省の漳州窯(しょうしゅうよう)で作られた呉州(ごす)赤絵などは、奔放な絵付けが当時の日本人にも好まれ、多く輸出されました。本展示では、陶磁史を彩る色鮮やかな色絵磁器の逸品の数々をご紹介します。
《五彩龍文壺》 中国・景徳鎮窯 明時代 万暦在銘(1573〜1620年)
令和4年度のテーマは、江戸時代後期に流行した風景画です。これらの作品は、日本絵画に特有の表現技法だけでなく、遠近法や陰影法などの表現技法や舶来の絵具など、西洋絵画の影響が認められる点が特徴です。
(画像左)【10月】葛飾北斎「富嶽三十六景 相州梅沢左」天保2~5年(1831~1834)横大判錦絵
富士山を背景に飛翔する2羽の鶴と水辺に鶴の群れというおめでたい図。鮮明な青色はベルリンで開発された合成色料プルシアン・ブルー。藍摺とよばれた青色のぼかし摺は、本シリーズの人気に結び付いたと伝えられます。
(画像中)【11月】歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」安政4年(1857)大判錦絵
吉原妓楼の2階座敷。格子窓の外に11月の例祭「酉の市」(酉の祭)で賑わう鷲神社が見えます。縁起物の熊手をかたどる簪は客から遊女への贈物でしょう。外を眺める猫が、籠の鳥である遊女の心情を代弁しているようです。
(画像右)【12月】葛飾北斎「富嶽三十六景 礫川雪ノ旦」天保2~5年(1831~1834)横大判錦絵
本シリーズ唯一の雪景色。雪晴れの朝、銀世界となった江戸の町と雪化粧の富士山を小石川南端にある牛天神社境内の茶屋から眺める人々。女性が指差すのは富士山か空を飛ぶ鳥でしょうか。空間のひろがりを一層感じます。
秋季に開催中の、その他のコレクション展示のご案内
「陶-創造の逸脱力」
会期:2022年3月15日(火)~12月18日(日) 会場:展示室7 〈陶芸〉
「止原理美展 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ大賞受賞記念」
会期:2022年5月17日(火)~12月18日(日) 会場:展示室8 〈陶芸・工芸〉
「イワタルリ GLASS ×鉄×茶室」
会期:2022年4月2日(土)~ 2023年3月26日(日) 会場:茶室
コレクション展示のほかに、特別展も開催されます。
蒐集家 浦上敏朗の眼 浮世絵・やきもの名品展会期:2022年9月10日(土)~11月13日(日)詳細は公式サイトをご確認ください。(広報用画像をご希望の際は広報お問合せ先までご連絡ください。)
https://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/exhibition/special.html
- 山口県立萩美術館・浦上記念館について
当館は、萩市出身の実業家、浦上敏朗(うらがみとしろう 1926-2020)氏が収集した浮世絵、東洋陶磁などの寄贈を契機に1996年に開館しました。2010年には、400年の歴史を有する萩焼をはじめとする陶芸の振興を目的に新たに陶芸館を増築。歌川広重、葛飾北斎、歌川国芳らの浮世絵版画約5,500点のほか、中国・朝鮮などの東洋陶磁約600点、近現代の陶芸・工芸作品約800点(2022年3月現在)を収蔵し、外国人観光客向旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では、日本三名橋のひとつ「錦帯橋」と並び、山口県内最高ランクの二つ星の観光施設として紹介されました。
当館に隣接する江戸時代の情緒を色濃く残す萩城下町は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する資産の一つです。丹下健三氏の設計による当館本館と陶芸館(金子信建築事務所の設計により2010年に増設)の間には藍場川が流れ、館内からは庭園に設置された野外彫刻や指月山など自然の景観の眺めもご堪能いただけます。
当館では常時、「浮世絵」「東洋陶磁」「陶芸・工芸」の展示を開催するほか、「特選鑑賞室」では、当館が所蔵する浮世絵版画の名品を毎月1点ずつご紹介しています。
◎当館の施設画像は こちらから ご確認いただけます。
浮世絵、東洋陶磁、陶芸・工芸を専門とする山口県立萩美術館・浦上記念館。本館は、丹下健三氏の設計による。本館と陶芸館の間には藍場川が流れる。浮世絵展示室は、1か月毎に展示替えが行われる。
開催概要
会場 | 山口県立萩美術館・浦上記念館 |
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住所 | 758-0074 山口県萩市平安古町586-1 Google Map |
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TEL | 0838-24-2400 |
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アクセス | [新山口駅から] ・直行バス「スーパーはぎ号」(約60分)で萩・明倫センター下車、徒歩約5分 ・防長バス(約90分)で萩バスセンター下車、徒歩約12分 [山口宇部空港から][萩・石見空港から] ・萩近鉄タクシー(乗合タクシー)約70~80分(利用前日までに要予約) [JR山陰本線] ・JR萩駅から萩循環まぁーるバス(西回り)約30分 ・JR東萩駅から萩循環まぁーるバス(東回り)約30分 ・JR玉江駅から徒歩約20分 [自動車] ・「中国自動車道」美祢東JCT経由、「小郡萩道路」絵堂ICから約20分 ・「山陰自動車道」三見ICから約10分、国道191号沿い |
イベント
記念講演会(聴講無料)
【日時】10月1日(土) 13 : 30~15 : 00
【演題】「プロの “ 眼 ” から見た浦上コレクション」
【講師】浦上満氏(浦上蒼穹堂代表、浦上敏朗氏長男)
【会場】本館講座室
【定員】40名(要事前予約・申込先着順)
月夜のナイトミュージアム
①ミュージアム・ライトアップ
【日時】10月8日(土)~10月10日(月・祝)18 : 00~21 : 00
②開館延長
【日時】10月8日(土)、9日(日)9 : 00~19 : 00(最終入場18 : 30)
③竜王太鼓保存会による和太鼓演奏(予約不要)
【日時】10月8日(土)18 : 30~19 : 00
【会場】玄関前広場
④止原理美氏のワークショップと作品解説(要事前予約・要観覧券)
【日時】10月9日(日) ワークショップ ① 13 : 00 ~ 14 : 00 ② 15 : 00 ~ 16 : 00
作品解説 17 : 00 ~ 17 : 30
※メンバーズクラブ会員は9月19日(月・祝 )、一般は9月24( 土 )両日ともWEB 9 : 00、電話10 : 00から申込受付開始
開館記念日
【日時】10月14日(金)
【内容】日頃の感謝を込めて普通展示を入場無料、さらに来館
者にオリジナルデザイン缶バッジをプレゼント
教育・文化週間
【日時】11月1日(火)~11月7日(月)
【内容】①普通展示の観覧無料
【内容】②「名品からの挑戦状 ! 浮世絵まちがいさがし」
まちがいさがしに参加、正解された方に美術館オリジナルグッズをプレゼント(なくなり次第終了)
ミュージアムコンサート(入場無料)
【日時】11月6日(日)、11 : 00~11 : 30
【出演】田中雅弘(チェロ)、長原幸太(ヴァイオリン)他
【会場】交流スペース
【定員】90名(要事前予約・申込先着順)
※メンバーズクラブ会員は9月19日(月・祝)、一般は10月1日(土)両日ともWEB 9 : 00、電話10 : 00から申込受付開始
【内容】弦楽アンサンブル
ギャラリー・ツアー
〈担当学芸員による特別展示作品解説〉
「蒐集家 浦上敏朗の眼 浮世絵・やきもの名品展」
【日時】会期中の毎週日曜日 いずれも11:00~12:00
10月 2日(日)やきもの 、10月 9日(日)浮世絵
10月16日(日)やきもの、10月23日(日)浮世絵
10月30日(日)やきもの、11月 6日(日)浮世絵
11月13日(日)やきもの
※11月6日はコンサートとの特別プログラムで実施
【定員】各日浮世絵10名、やきもの20名(要事前予約・要観覧券)
ギャラリー・トー ク
〈担当学芸員による展示作品解説〉
いずれも11:00~(30分程度)
11月26日(土)浮世絵に見る影の表現-写実と幻想
12月10日(土)華麗なる色絵磁器
【定員】各日10名(要事前予約・要観覧券)
広報用画像一覧
- 「風流夕涼三美人」菊川英山 文化11〜14年(1814〜1817)
- 《五彩龍文壺》 中国・景徳鎮窯 明時代 万暦在銘(1573〜1620年)
- 葛飾北斎「富嶽三十六景 相州梅沢左」天保2~5年(1831~1834)横大判錦絵
- 歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」安政4年(1857)大判錦絵
- 葛飾北斎「富嶽三十六景 礫川雪ノ旦」天保2~5年(1831~1834)横大判錦絵
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