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藝大コレクション展2021 II期
東京美術学校の図案―大戦前の卒業制作を中心に

開催期間会期
※掲載申込み受付終了

東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)にて「藝大コレクション展2021 II期 東京美術学校の図案ー大戦前の卒業制作を中心に」を、2021年8月31日(火)より9月26日(日)まで開催いたします。本展では、図案科の卒業制作を中心に、重要文化財の尾形光琳《槇楓図屏風》、能装束の図案など日本古来の図案要素から近年の卒業制作にいたるまで、本学のコレクションを「図案」「デザイン」という視点からご紹介します。

長安右衛門《装飾文様(懊悩)》 1927(昭和2)年 東京藝術大学蔵

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展覧会概要

東京藝術大学のコレクションの核となるのは、教材として収集された古美術作品と教育成果の記録である学生制作品で、いずれも日本近現代美術史において重要な作品・資料です。

コレクション展 II期 では、東京美術学校の図案科(現在のデザイン科、建築科の前身)の学生による卒業制作を特集します。今回展示する作品の多くは、大学美術館の開館以降では初めて展示するものであり、日本画や油画とは異なる造形表現を持つ図案科作品の知られざる一面に注目します。

本展では、図案科の卒業制作を中心に、重要文化財の尾形光琳《槇楓図屏風》、能装束の図案など日本古来の図案要素から近年の卒業制作にいたるまで、本学のコレクションを「図案」「デザイン」という視点からご紹介します。

見どころ
1.東京美術学校の図案科・工芸科の作品を大公開
東京藝術大学の前身、東京美術学校では1889(明治22)年の開校以降、教育の一環として図案教育すなわちデザイン教育が行われてきました。1896(明治29)年には図案科が正式に設置され、優れたデザイナーを世に輩出してきました。なかでも、大正年間から昭和初期にかけて制作された図案科の卒業制作には、従来の「図案」の概念とは異なる、絵画的な作品が多数登場します。ときに表現主義的、幻想的、さらにはキュビスムや未来派の要素をも感じさせる造形表現をお楽しみください。

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画像説明 画像説明


長安右衛門(ちょうやすえもん)《装飾文様(懊悩)(おうのう)》 1927(昭和2)年 (部分図)
図案科で学んだ長安右衛門の卒業制作。中央には青い鳳凰が舞い、尾の部分に菩薩が水瓶をもって立つ。周囲には無数の菩薩や小さな言霊をかたどったような人物たちが取り囲み、無尽蔵のエネルギーを感じさせる。

2.日本美術にみる図案・デザイン
東京藝術大学が所蔵する作品の中から、日本美術における図案・デザイン要素を掘り起こします。デザイン的といえる日本美術の代表格には、琳派の作品が挙げられます。図案的に解釈された草木などの情緒豊かで装飾的な意匠は、本展出品の尾形光琳《槇楓図屏風》(重要文化財)や池田孤邨《四季草花図》に見られます。狩野芳崖による《加州家蔵能装束模様》は、東京美術学校創設時に、図案教育を目的として、芳崖自ら前田家旧蔵の能装束の文様を描き留めたものです。

特集 近年の卒業制作や現代の工芸を特集展示
近年の東京藝術大学の卒業制作では、伝統的な技法やモティーフを受け継ぎながら、時代に合わせた新しい感覚を取り入れた作品が毎年生み出されています。例えば、古い記憶の残る土地や建物のリノベーション計画を提案する建築科の卒業制作(沼田祐子《風景の転換》2012(平成24)年3月卒業) や、ビッグファイブ理論から求めた人格データから花像をデザインし、伝統的な友禅染で染め上げた工芸科の卒業制作(曾斯琴《人間花像》2021(令和3)年3月修了)などを中心に、2000年代以降の卒業制作をご紹介します。また、平松保城の作品をはじめ現代の工芸作品にみられるデザインを特集展示します。


【同時開催】 「再演―
指示(インストラクション)
とその手順(プロトコル)

本展は、指示書(Instruction)に従い、複製、模倣、移行、再制作が必要となる芸術作品の再演(再現)について、その保存、継承における作品の同一性を問うことを目的としています。作品の展示を主体とせず、展示時の作者不在を想定した第三者に伝えるための指示書、記録写真、映像、参考資料を展示し、その手順や仕様、規定を考察していきます。
展示室 本館 展示室2
観覧料 無料

【藝大コレクション展 2021 Ⅰ期 雅楽特集を中心に】
今年の藝大コレクション展は、Ⅰ期(2021年7月22日(木・祝)〜8月22日(日))とⅡ期で異なる特集展示を行います。
Ⅰ期は、藝大が所蔵する「雅楽に関連する作品」に焦点をあて、雅楽や舞楽、奏楽菩薩などの楽器や音楽に関連する作品が並びます。
ここまで芸能や音楽に特化した藝大コレクション展は、開館以来、初めての試みとなります。
また、小倉遊亀の《径》など、夏の名品も出品いたします。
Ⅰ期のプレスリリースをご希望の方、また報道内覧会(7/21)にご参加希望の場合は、広報お問合せ先までご連絡ください。

開催概要

会期
2021年8月31日(火)〜2021年9月26日(日)
会場 東京藝術大学大学美術館
住所 110-8714 東京都台東区上野公園12-8 Google Map
展示室 東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1
時間
10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
休館日
月曜日
9月21日(火)
※ただし9月20日(月・祝)は開館
観覧料
一般440円(330円)、大学生110(60円)、高校生以下及び18歳未満は無料
※( )は20名以上の団体料金
※団体観覧者20名につき1名の引率者は無料
※障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
◎ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。
TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
URL
【東京藝術大学大学美術館 公式サイト】
https://www.geidai.ac.jp/museum/
主催 東京藝術大学
助成 藝大フレンズ賛助金
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広報用画像一覧

  • 画像説明長安右衛門《装飾文様(懊悩)》 1927(昭和2)年 東京藝術大学蔵
  • 画像説明尾形光琳《槇楓図屏風》 18世紀 重要文化財 東京藝術大学蔵
  • 画像説明狩野芳崖《加州家蔵能装束模様》 1887(明治20)年 東京藝術大学蔵
  • 画像説明池田孤邨《四季草花図》 19世紀 東京藝術大学蔵
  • 画像説明斎藤佳三《リズム模様原画》 東京藝術大学蔵
  • 画像説明斎藤佳三《リズム模様原画》 東京藝術大学蔵
  • 画像説明曾斯琴《人間花像》 2020(令和2)年 東京藝術大学蔵 ©ZENG SIQIN 2021
  • 画像説明曾斯琴《人間花像》 2020(令和2)年(部分) 東京藝術大学蔵 ©ZENG SIQIN 2021
  • 画像説明
  • 画像説明
  • 画像説明長安右衛門《装飾文様(懊悩)》(部分)  1927(昭和2)年 東京藝術大学蔵
  • 画像説明長安右衛門《装飾文様(懊悩)》(部分) 1927(昭和2)年 東京藝術大学蔵

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