プレスリリース

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石橋財団コレクション選
特集コーナー展示「印象派の女性画家たち」

開催期間会期
※掲載申込み受付終了

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(館長 石橋 寬)は、「印象派の女性画家たち」を開催します。アーティゾン美術館では、4階展示室にて「石橋財団コレクション選」と題し、約2,800点余りからなる収蔵品の中から作品を選んでご紹介して参りますが、その一角に「特集コーナー展示」を設け、毎回異なるテーマにより収蔵品に新たな光をあてる企画展示を行ないます。2020年は2期に分けて展示をし、第1回は2020年6月23日[火]から10月25日[日]まで「印象派の女性画家たち」と「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」を、同時開催します。

メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年

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新着情報

  • 2020年6月23日(火)より再開のお知らせ
    公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(館長 石橋 寛)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展覧会の開幕を延期し、臨時休館していましたが、6月23日(火)より、展覧会を開催します。
    当館は従来から快適な鑑賞空間のご提供を心がけて参りましたが、再開にあたっては感染防止にも、より細心の注意を払って参ります。

    ※なお、本展の特別内覧会・プレス内覧会は実施いたしません。プレス内覧会に代わる、関係者のステイトメントテキスト【PDF】 をご用意しました。展示風景の公式写真は準備中です。追ってご案内いたします。
    ※アーティゾン美術館のコロナウイルス感染防止に関する取り組み、施設情報、お客様へのお願い、今後の展覧会予定については添付PDF記載の参考資料でご確認ください。

展覧会概要

アーティゾン美術館は、その前身であるブリヂストン美術館の1952年(昭和27年)の開館より、印象派の絵画をコレクションの中心のひとつに据えて参りましたが、開館に向けてこの分野をより充実させるべく、印象派を代表する4人の女性画家たち、ベルト・モリゾ、メアリー・カサット、マリー・ブラックモン、エヴァ・ゴンザレスによる5点の作品をコレクションに迎えることが出来ました。このたびは、これら新収蔵作品を一挙公開すると共に館蔵の関連作品8点、さらには同様に新しく収集された西洋の芸術家の肖像のヴィンテージ写真のコレクションからの写真作品6点もあわせて展示いたします。

◆ 同時開催
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」
「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」
※4階展示室では本展示を含む「石橋財団コレクション選」、特集コーナー展示「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」も合わせてご鑑賞頂けます。

◆主な出展作品

メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年
カサットは、アメリカ出身の印象派の女性の画家です。1872年にピサロに出会ったことが、1879年の第4回印象派展に出品するきっかけになりました。母子像は、カサットが生涯描き続けた主題で、中でも浴後の母子像を幾度も描いています。ここでは川辺の草の上にすわって寄り添う母子の姿が描かれています。前景には、優雅に横臥する母親と裸の子ども。その後ろにはラベンダー色の花が見えます。後景には、水面に映る木々の緑が揺らぐ様子がとらえられています。明るい色彩や生気溢れる筆触に、印象派的な要素を見ることができます。対角線上に人物を配置する構図や装飾的な衣装など、この頃の作品に浮世絵の影響が指摘されています。

ベルト・モリゾ《バルコニーの女と子ども》1872年
モリゾは、印象派グループの数少ない女性の画家のひとりです。母子や子どもなどを主題とした作品は、繊細さと穏健さを生み出しています。本作は、モリゾの画歴において最も評価された作品のひとつです。
パリの西部シャイヨー宮殿にほど近いバンジャマン・フランクリン通りにあった自邸が舞台となっています。着飾った女性と子どもがバルコニーから眼下に広がるパリの景観を見渡しています。トロカデロ庭園、セーヌ川、シャン・ド・マルス公園が描かれ、地平線の右側にはアンヴァリッドの金色のドームが見えます。素早く、活気のある筆づかいながら、細部までがきめ細やかに描かれています。これら背景が比較的粗く描かれているのに対し、右上の花瓶に生けられた赤い花や女性の瀟洒な衣装、子どもの青いリボンのある衣装はていねいに仕上げられています。女性のモデルは姉のエドマかイヴとされています。子どものモデルは、イヴの娘で、ビシェットと呼ばれたポール・ゴビヤールであるかもしれません。
モリゾは、制作当時マネと非常に近い間柄にあり、この頃二人の画家同士で影響しあったことが指摘されており、この作品にもモダンな主題を革新的な技法で描いているところにマネの影響が垣間見えます。描かれた風景は、第二帝政時にセーヌ県知事オスマンが主導したパリ改造の結果をよく表しており、マネやカイユボットと同様に、モリゾは新しい都市パリの風景を印象派の技法でとらえています。

エヴァ・ゴンザレス《眠り》1877-78年頃
ゴンザレスはフランスの画家。父親は神聖ローマ皇帝カール5世によって貴族に序されたモナコの名家の末裔であり、母親はベルギー出身の音楽家です。1869年に画家アルフレッド・ステヴァンスの紹介でマネを紹介され、そのモデルとなり、次いでその弟子となりました。サロンへの出品を優先したため、第1回印象派展への出品を断り、その後も師マネと同様に印象派展に出品することはありませんでした。しかしゴンザレスの絵画様式は、マネと印象派のそれと近いものであり、それゆえに印象派の女性画家のひとりに数えられます。
画家の妹ジャンヌが、夜の帳が下りた寝室のベッドで目を瞑って静かに横たわっていおり、その前にある花柄の椅子には薄衣がかけられています。夜の情景ながら、白をアクセントとして随所に用い、マネを思わせる粗いながらも生気を感じさせる賦彩がなされています。ゴンザレスの代表作の《朝の目覚め》(ブレーメン美術館)は、これとは対照的に若い女性の朝の目覚めを、みずみずしいタッチで描いています。これら2つの作品は、ほぼ同じ大きさのカンヴァスに同様の構図で描いていることから、対画であると見なす向きが多いようです。

マリー・ブラックモン《セーヴルのテラスにて》1880年
マリー・ブラックモンは印象派の女性の画家です。夫フェリックスを通じて印象派の画家たちを知りました。この作品は1880年の印象派展に出品した同タイトルの作品(ジュネーヴ、プティ・パレ美術館)と同時期に制作されました。モデルは、友人の画家ファンタン=ラトゥールとその妻ヴィクトリア・デュブール、そして右側の女性は画家自身であろうとの見方がある一方で、画家の息子ピエールは、妹のルイーズ・キヴォロンがそのモデルになったと語っています。右側の女性の白い衣装は、太陽の光を受けて輝く様子が、青と淡いピンクで描かれているなど、モネやルノワールの絵画に学び、光による微妙な色調の変化をとらえた、印象派らしい描法となっています。

開催概要

会期
2020年6月23日(火)〜2020年10月25日(日)
会場 アーティゾン美術館
住所 104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 Google Map
展示室 4階展示室 石橋財団コレクション選 特集コーナー展示
時間
10:00〜18:00
※毎週金曜日は20:00まで/当⾯の間、中⽌(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日
(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
観覧料
日時指定予約制(6⽉3⽇[⽔]よりウェブ予約開始)
一般ウェブ予約チケット 1,100 円
当日チケット(窓口販売)1,500 円
学生無料(要ウェブ予約)* ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
※中学生以下の方はウェブ予約不要です。
※この料金で同時開催の展覧会を全てご覧頂けます。
※( )内は20名以上団体料金
URL
【公式サイト:展覧会情報】石橋財団コレクション選 特集コーナー展示「印象派の女性画家たち」
https://www.artizon.museum/collection-museum/exhibition/detail/6
URL2
【公式サイト】アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/
主催 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
企画・構成 新畑泰秀(アーティゾン美術館学芸課長)
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広報用画像一覧

  • 画像説明メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年
    ※1点のみ掲載の場合はメインビジュアルであるメアリー・カサット《日光浴(浴後)》をお使いください。
  • 画像説明ベルト・モリゾ《バルコニーの女と子ども》1872年
  • 画像説明エヴァ・ゴンザレス《眠り》1877-78年頃
  • 画像説明マリー・ブラックモン《セーヴルのテラスにて》1880年

会員向けご提供広報用データ

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