プレスリリース

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第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展
Cosmo-Eggs | 宇宙の卵

開催期間会期
※掲載申込み受付終了

公益財団法⼈⽯橋財団アーティゾン美術館(館⻑ ⽯橋 寬)は、2020年6⽉23⽇(⽕)より2020年10⽉25⽇(⽇)まで、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の⽇本館展⽰「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(2019年開催)の帰国展を開催します。

Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館

この展覧会の広報用データのお申込みは
終了しました。

新着情報

  • 2020年6月23日(火)より再開のお知らせ
    公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(館長 石橋 寛)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展覧会の開幕を延期し、臨時休館していましたが、6月23日(火)より、展覧会を開催します。
    当館は従来から快適な鑑賞空間のご提供を心がけて参りましたが、再開にあたっては感染防止にも、より細心の注意を払って参ります。

    ※なお、本展の特別内覧会・プレス内覧会は実施いたしません。プレス内覧会に代わる、関係者のステイトメントテキスト【PDF】 をご用意しました。展示風景の公式写真は準備中です。追ってご案内いたします。
    ※アーティゾン美術館のコロナウイルス感染防止に関する取り組み、施設情報、お客様へのお願い、今後の展覧会予定については添付PDF記載の参考資料でご確認ください。

展覧会概要

ヴェネチア・ビエンナーレは、イタリアのヴェネチアの各所を会場とし、2年に一度開催される現代美術の国際展です。1895年から120年以上の歴史を重ね、今なお大きな影響力を持っています。
ヴェネチア・ビエンナーレの日本館は、石橋財団の創設者である石橋正二郎が建設寄贈、1956年に開館しました。そのような歴史的つながりから、このたび当館で帰国展を開催することとなりました。
2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(国際交流基金主催)は、キュレーターの服部浩之を中心に、美術家、作曲家、人類学者、建築家という4つの異なる専門分野のアーティストが協働し、人間同士や人間と非人間の「共存」「共生」をテーマに構成されました。本展は、ヴェネチアでの展示をもとに、アーティゾン美術館の展示室にあわせて再構成するものです。映像・音楽・言葉・空間の4つの要素が共存するインスタレーションに、ドキュメントやアーカイブなどの新たな要素を加えご紹介いたします。

◆ 本展の構成・特徴・見どころ

(1)第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示 「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」の帰国展
本展は、第58 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」(国際交流基金主催)を、アーティゾン美術館で帰国展として再構成して展示するものです。

(2)ヴェネチア・ビエンナーレと日本館
1895 年に最初の美術展が開催されて以来、120 年以上の歴史を刻むヴェネチア・ビエンナーレ。国際美術展としては最も歴史が古く、日本は1952 年から公式参加し、1956 年には日本館が各国のパビリオンが立ち並ぶカステッロ公園内に開館しました。この建物は、石橋財団の創設者、石橋正二郎が建設寄贈したことにより実現したものです。そうした歴史的なつながりから、このたび石橋財団アーティゾン美術館で帰国展を開催することになったものです。

(3)服部浩之によるキュレーション
服部浩之キュレーションによる「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」は、地球という時空間において、人がいかに動植物や土地と関わり生きていくことができるかを問うています。様々な自然災害や人災に見舞われる日本に暮らすわれわれが、地球という生態系における人間存在そのものを改めて問い、人間と非人間の共存や、限界が露呈しはじめている成長志向の社会を再考し、新たな暮らしのあり方を提示する試みです。

(4)展覧会の起点 ̶ 津波石
本展は、アーティストの下道基行が2015 年以来調査と撮影を続けている「津波石」の映像を起点としています。津波石は、大津波により海底から陸上に運ばれた巨石で、世界各地に散在します。災害の記憶を留める自然石でありながら、時には地域の信仰の対象となり、地域に様々な物語が伝えられ、渡り鳥のコロニーや昆虫の棲家となって、自然と文化が混ざり合った独特の景観を形成してきました。下道は、隕石や巨大な卵のようにも見える津波石を広場、あるいはモニュメントに喩えます。

(5)異なる専門分野の表現者の協働プロジェクト
本展は、下道の作品《津波石》を軸としながら、広場であるという思考を拡張し、安野太郎(作曲家)、石倉敏明(人類学者)、能作文徳(建築家)と協働することで、静かで穏やかな視覚世界に音楽が響き、言葉が重ねられ、統合された一つの空間に多様な身体経験を生み出します。一人の作家が国を代表するのではなく、異なった職能をもつ専門家の集団( コレクティブ) によって、現代の根源的課題を想像し思考する体験の場をつくることを試みます。

◆ キュレーター服部浩之によるステートメント

本展は、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館展示室を再現したインスタレーション空間を中心とし、それに注釈を与えるように分析を加え、制作過程で生じた様々な要素を紹介することで、プロジェクト「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」を改めて検証するかたちをとります。
日本館の建築空間と密接に呼応する本作のエッセンスを追体験していただけるようなあり方で、「帰国展」という構造にも応答する方法として、演劇の舞台のように日本館を再現することで、身体的経験と客観的考察を往来可能な形式を目指しました。プロジェクトを構成する各種素材、ビエンナーレで副産物的に生まれたもの、ビエンナーレ開幕前から帰国展までのプロセスの記録など、各種資料なども交えて、一歩外側から「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」を捉えるドキュメントやアーカイブとしての側面も備えた展覧会となります。

◆ キュレーター、アーティスト 略歴

キュレーター
服部浩之(はっとり ひろゆき)
1978 年生まれ。秋田公立美術大学大学院准教授。アジアを中心に展覧会、プロジェクトなどを展開。「あいちトリエンナーレ2016」「近くへの遠回り」(キューバ、2018)など多数企画。

アーティスト
下道基行(したみち もとゆき)
1978 年生まれ。美術家。代表作に、日本の植民地時代に残された世界各地の鳥居を撮影したシリーズ《torii》や、大津波により海底から陸上に運ばれた巨石を取材し撮影したシリーズ《Tsunami Boulder》がある。

安野太郎(やすの たろう)
1979 年生まれ。作曲家。作曲とメディアアートを学び、アーティストとのコラボレーションも多数実施。代表作《ゾンビ音楽》は、複数のリコーダーに空気を送り込み、自動演奏によって奏でる音楽作品。

石倉敏明(いしくら としあき)
1974 年生まれ。人類学者。秋田公立美術大学美術学部准教授。神話や宗教を専門とし、アーティストとの協働制作を行うなど、人類学と現代芸術を結ぶ独自の活動を展開している。

能作文徳(のうさく ふみのり)
1982 年生まれ。建築家。建築設計だけでなく、アート作品、空間インスタレーションも手掛ける。2016 年第15 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展では日本館展示に出品し、特別表彰受賞。

◆ 同時開催
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」
「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」
※4階展⽰室では、「⽯橋財団コレクション選」特集コーナー展⽰「印象派の⼥性画家たち」もご覧いただけます。

開催概要

会期
2020年6月23日(火)〜2020年10月25日(日)
会場 アーティゾン美術館
住所 104-0031 東京都中央区京橋1-7-2 Google Map
展示室 アーティゾン美術館 5階展示室
時間
10:00〜18:00
※毎週金曜日は20:00まで/当⾯の間、中⽌(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日
(8⽉10⽇、9⽉21⽇は開館)、8⽉11⽇、9⽉23⽇
観覧料
日時指定予約制(6⽉3⽇[⽔]よりウェブ予約開始)
一般ウェブ予約チケット 1,100 円
当日チケット(窓口販売)1,500 円
学生無料(要ウェブ予約)* ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
※中学生以下の方はウェブ予約不要です。
※この料金で同時開催の展覧会を全てご覧頂けます。
URL
【公式サイト:展覧会情報】第 58 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 日本館展示帰国展 Cosmo- Eggs| 宇宙の卵
https://www.artizon.museum/collection-museum/exhibition/detail/3
URL2
【公式サイト】アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/
主催 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館、独立行政法人国際交流基金
展示機材協力 キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キュレーター 服部浩之(秋田公立美術大学准教授)
アーティスト 下道基行(美術家)、安野太郎(作曲家)、石倉敏明(人類学者、秋田公立美術大学准教授)、能作文徳(建築家、東京電機大学准教授)
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イベント・講演会・グッズ・コラボ情報

⼟曜講座「アーティストトーク」は当⾯の間、開催未定です。
最新情報は、当館ウェブサイト にてお知らせします。

広報用画像一覧

  • 画像説明Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館
  • 画像説明Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館
  • 画像説明Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館
  • 画像説明Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館
  • 画像説明Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館
  • 画像説明Photo:ArchiBIMIng  写真提供:アーティゾン美術館
  • 画像説明下道基行《Tsunami Boulder》より 2015 年
  • 画像説明キュレーター・アーティスト近影 左より:下道基行、能作文徳、服部浩之、石倉敏明、安野太郎 撮影:高橋希
  • 画像説明Cosmo-Eggs | 宇宙の卵 チラシ画像

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