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生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎

開催期間:

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館(館長 石橋 寬)は、「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」展を開催します。青木繁(1882-1911)と坂本繁二郎(1882-1969)は、ともに現在の福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志しました。生誕140年という記念すべき年に開催する本展は、約250点の作品で構成されます。二人の特徴や関係をよく表す作品を中心にすえ、それぞれの生涯をときに交差させながら「ふたつの旅」をひもといていきます。

坂本繁二郎《放牧三馬》1932年 油彩・カンヴァス

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展覧会概要

青木繁(1882-1911)と坂本繁二郎(1882-1969)は、ともに現在の福岡県久留米市に生まれ、同じ高等小学校で学び、同じ洋画塾で画家を志しました。日本の洋画が成熟へと向かう時代の流れのなかで、それぞれに独自の作風を探求しました。青木は東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に画壇にデビューし、美術と文学において浪漫主義的風潮が高まる時代のなか、《海の幸》(1904年)で注目を集め、若くして評価されます。しかし、華々しいデビューとは対照的に、晩年は九州各地を放浪し、中央画壇への復帰も叶わず短い生涯を終えました。一方、坂本は青木に触発されて上京し、数年遅れてデビューします。パリ留学後は、福岡へ戻り、87歳で亡くなるまで長きにわたって、馬、静物、月などを題材にこつこつと制作に励み、静謐な世界観を築きました。作風も性格も全く異なる二人ではありますが、互いを意識して切磋琢磨していたことは確かでしょう。
生誕140年という記念すべき年に開催する本展は、約250点の作品で構成されます。二人の特徴や関係をよく表す作品を中心にすえ、それぞれの生涯をときに交差させながら「ふたつの旅」をひもといていきます。

本展の見どころ

1.66年ぶりの二人展
青木繁と坂本繁二郎、それぞれの回顧展は節目ごとに幾度も開催されてきましたが、二人展は1956年に開かれた「青木繁・坂本繁二郎作品展覧会」(旧石橋美術館)以来となります。同じ年に久留米で生まれた二人の画家の、これまでにあるようでなかった競演です。

2.幻の作品群を公開
青木が伎楽や舞楽などの仮面を写した作品25点を、近年新たに収蔵しました。その「仮面スケッチ」と呼ばれる作品群はこれまで長らく非公開であったため、まとまって展示されるのは約40年ぶりとなります。坂本の滞欧作《眠れる少女》も40年ぶりの公開です。

3.代表作を一堂に
青木夭折後、坂本は青木の作品が散逸するのを惜しみ、石橋正二郎にその遺作を集めて美術館を建ててもらいたいという友情の気持ちをもらしました。その縁もあり、現在石橋財団には、青木と坂本の作品が約60点ずつ収蔵されています。当財団コレクションのほか、借用作品も含めて約250点の作品で構成される本展では、代表作が一堂に会します。当館で開催される二人の展覧会は青木が2011年、坂本が2006年、それぞれの回顧展以来のこととなります。デビュー作から絶筆まで両者の作品を俯瞰できる貴重な機会となります。

青木繁
1882(明治15)年、福岡県久留米市生まれ。1903年、東京美術学校(現東京藝術大学)在学中に神話に取材した作品群で画壇デビュー。翌夏、青木は、友人の坂本、森田恒友、恋人の福田たねと房州の漁村(現千葉県館山市)に滞在し、友人たちの目にした大漁陸揚げの話に想像力をかき立てられ大作《海の幸》を制作しました。この作品はすぐれた構想力と大胆な表現法によって注目され、今日、日本近代美術史において、明治浪漫主義絵画を代表する作品として位置づけられています。1907年父親危篤に際して帰郷し、父が亡くなると、家族を扶養する問題に直面します。その解決策を見出せないまま九州各地を放浪し、中央画壇への復帰を画策しますが、その希望は叶うことなく、1911年、肺結核のため28歳で亡くなりました。

坂本繁二郎
1882年、福岡県久留米市生まれ。1902年、青木に誘われ上京、不同舎と太平洋画会研究所で学びました。青木が没すると、遺作展開催や画集編纂などその顕彰に尽くします。1912(大正元)年、文展出品作《うすれ日》(個人蔵)が夏目漱石に評価され、1914年、二科展結成に加わりました。1924年、3年間のパリ留学を終えて郷里久留米へ戻った後、1931(昭和6)年、八女(やめ)市へ移り、没するまでその地で制作を続けました。人工的な要素の強いものを嫌い、自然のままの味わいを好んだ坂本は、身近な自然や静物に向き合い、淡い色彩と均質な描法によって対象を描き出します。1969年87歳の長寿を全うするまで、その静謐な作風で牛や馬、能面や月などを多く描きました。

同時開催

「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 田園、家族、都市」
4階展示室では石橋財団コレクション選をご紹介すると同時に特集コーナー展示を設け、当館コレクションの中から18世紀から19世紀にイタリアをはじめヨーロッパ各地で隆盛した都市景観画を選りすぐり、肖像画とともに田園と都市を家族との関わりに焦点を当て、その変遷を紐解きます。

会期:2022年7月20日[水]ー 10月16日[日]
会場:アーティゾン美術館 4階展示室 
休館日:月曜日(9月19日、10月10日は開館)、7月29日、9月20日、10月11日

*7月20日[水]ー 7月28日[木]についてのご注意事項
上記期間は4階展示室のみ公開、5階・6階展示室は休室します。
入館料:日時指定予約制(2022年5月20日[金]よりウェブ予約開始)
・ウェブ予約チケット500円
・当日チケット(窓口販売・ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ)500円
・学生無料(要ウェブ予約・中学生以下予約不要)
*この料金で、4階展示室の石橋財団コレクション選のみをご覧いただけます。

担当学芸員:原小百合

開催概要

会期
2022年7月30日(土)〜2022年10月16日(日)
*前期・後期で一部作品の展示替えをいたします(前期展示:9月11日まで、後期展示:9月13日から)。
会場 アーティゾン美術館
住所 東京都中央区京橋1-7-2 Google Map
展示室 アーティゾン美術館 6・5階展示室
時間
10:00〜18:00
9月23日を除く金曜日は20:00まで *入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(9月19日、10月10日は開館)、9月20日、10月11日
観覧料
日時指定予約制(2022年5月31日[火]よりウェブ予約開始)(税込)
ウェブ予約チケット1,600円、当日チケット(窓口販売)1,800円、学生無料(要ウェブ予約)
*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
*中学生以下の方はウェブ予約不要です。
*この料金で同時開催の展覧会を全てご覧頂けます。
*開催情報は予告なく変更となることがあります。
URL
【公式サイト】アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/
URL2
【公式サイト】アーティゾン美術館|展覧会詳細ページ
https://www.artizon.museum/exhibition/detail/543
SNS
主催 公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
アクセス JR東京駅(八重洲中央口)、東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口)、東京メトロ・銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分
担当学芸員伊藤絵里子、原小百合
巡回久留米市美術館 本館2階(会期:2022年10月29日[土]− 2023年1月22日[日])
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広報用画像一覧

  • 画像説明 坂本繁二郎《放牧三馬》1932年 油彩・カンヴァス
  • 画像説明 青木繁《わだつみのいろこの宮》1907年 油彩・カンヴァス 重要文化財
  • 画像説明 青木繁《行道面》1900-03年頃 鉛筆水彩・紙
  • 画像説明 青木繁《自画像》1903年 油彩・カンヴァス
  • 画像説明 青木繁《黄泉比良坂(よもつひらさか)》1903年 色鉛筆、パステル、水彩・紙 東京藝術大学蔵 *後期のみ展示
  • 画像説明 青木繁《坂本繁二郎像》1902年 鉛筆、淡彩・紙、個人蔵 *前期のみ展示
  • 画像説明 青木繁《温泉》1910年 油彩・カンヴァス 個人蔵
  • 画像説明 青木繁《海の幸》1904年 油彩・カンヴァス 重要文化財
  • 画像説明 青木繁《海》1904年 油彩・カンヴァス
  • 画像説明 坂本繁二郎《自画鏡像》1929年 油彩・紙
  • 画像説明 坂本繁二郎《帽子を持てる女》1923年 油彩・カンヴァス
  • 画像説明 坂本繁二郎《牛》1919-65年 油彩・カンヴァス 個人蔵
  • 画像説明 坂本繁二郎《能面と鼓の胴》1962年 油彩・カンヴァス
  • 画像説明 坂本繁二郎《植木鉢》1959年 油彩・カンヴァス 久留米市美術館蔵
  • 画像説明 坂本繁二郎《月》1966年 油彩・カンヴァス 無量寿院蔵(福岡県立美術館寄託)

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